コラム

 公開日: 2018-04-16 

ピアノの椅子は、正しい姿勢と手首との連動性をもたらす!

ピアノの上達には手首の使い方が大切になります。ショパンは「ピアノは手首で呼吸する」と言ったと言われていますが、それほど手首の使い方によって音の表情が出せるということなのです。

手首を柔軟に使うには、弾きやすい正しい姿勢をとることが大切。それには、ピアノの椅子の高さや位置が関係しているのです。

正しい姿勢をとるためのピアノの椅子の調節

ピアノを弾く前に、まずはピアノの椅子の位置と高さの調整を行いましょう。
ピアノの椅子はピアノから30cm~40cmほど離し、鍵盤に対して中央になるように設置します。その後、普通の椅子のように深く腰を掛けるのではなく浅めに腰を掛け、鍵盤に指を置いたときに肘の角度が90度~100度くらいになるように椅子の高さ調整を行います。

肘が伸びすぎていたり、曲がりすぎたりしていないか、お子様の場合はご家族がチェックしてあげてください。大人の方も可能であれば誰かに見てもらうといいですよ。写真や動画を撮って自分でチェックしてみるのもおすすめです。

肘の高さは手首より少し高い方が、弾きやすいと思います。足はしっかりと床につくようにしましょう。床に足が届かないお子様の場合は、足を乗せる補助台を置いて足がついた状態でピアノを弾けるようにします。
身長や体格など個人差があるので、自分が弾きやすい椅子の高さを見つけてください。

椅子が高いと強い音が出しやすいのですが、手首の関節が使いにくくなるためミスタッチが増えやすくなるので注意してください。一方、手首が鍵盤に対して下がるとコントロールがしやすいのでミスタッチが減り安定した音が出せるのですが、強い音が出しにくくなります。
椅子の調節に慣れたら、曲調によって椅子の高さを変えて試してみてください。

ピアノを弾く姿勢の重要なポイント

ピアノは指だけではなく、手首や肩、肘を使って体全体で重心を移動させながら弾きます。ですから、あらゆる筋力が無駄なく使えるように、体に力を入れすぎないことが重要です。

ピアノを弾く姿勢で重要なポイントの一つ目は、鍵盤に手を乗せたときに肘から手首、手の甲までまっすぐになるようにすること。二つ目は少し胸を張るくらい背筋をのばすこと。鍵盤や楽譜を一生懸命に見ようとして頭を下げたり、猫背になったりないようにしましょう。三つ目は肩や肘に力を入れすぎないようにリラックスして、脇はしめすぎないことです。

ピアノからの椅子の距離や腕の高さ、肘、肩、脇、首の状態を意識しすぎて姿勢を固めてしまうと弾きにくくなったり、ピアノを弾くことで体が疲れやすくなったりします。正しい姿勢のことばかりを考えすぎず、まずは背筋を伸ばしてリラックスすることを心がけ、徐々に慣れてきたらそれぞれのポイントを意識してみてください。
正しい姿勢を身につけたらリラックスして弾けるようになるので、ピアノを弾く楽しみが広がりますよ。

正しい姿勢でピアノを弾くことは手の連動性につながる

正しい姿勢でピアノを弾くということは、体に負担を掛けず、効率よく正確に弾くことにつながります。そして、肩と腕の力を抜くことで、腕の重さを鍵盤に伝えて音を出すことができるのです。

指だけに力を入れて鍵盤を押すよりも、無駄に筋肉を使わずにすみます。そうすることで指の負担が大幅に減るのです。肩に力が入っている状態は肩が上がっている場合が多いので、肩の力を抜いて肩を下げることを意識してください。

練習していてミスをしてしまったときは、無駄な力が入りやすくなりますので、一呼吸おいて肩を回したり、肩を持ち上げた後に脱力するなど、力を抜くようにします。

正しい手首の使い方をマスターしよう!手を痛めてしまう練習に要注意

ピアノは手首を柔軟に使うことでより表情豊かな音色を出すことができます。
音量や音の強弱をつける場合にコントロールの要となるのが手首です。しっかりとした固い音を出す場合は手首を固くし、手首の重さも利用すれば力強い大きい音色を出せます。なめらかな音色を響かせたい場合は手首をしなやかにキープします。

また、音域が広い場合は手首の角度を斜めに変えて、手首ごと横へ移動させることで、素早く最適なポジションに移動させます。細かい音符を弾く場合は、手首の位置は少し高めにして指先をコントロールしながら細かく小さな音を出します。

このように手首を使い方をマスターすると指も早く動かすことができるようになるので、普段から手首のストレッチなどをして手首を柔らかく動かせるようにするといいですよ。

気をつけて欲しいのですが、手首に無駄な力を入れて長時間ピアノを練習すると指が痛くなったり、腱鞘炎になってしまう方がいらっしゃいます。

よくあるのが、小指や腕・肩に力が入りすぎている場合です。なるべく力を抜いて自然な手の形を維持しましょう。特に腕や肩に力が入りすぎると肩こりがひどくなり、腕が痛くなる場合も。痛みがあるとその箇所をかばって違う箇所を痛めてしまうこともあるので、とにかく体の力を抜くこと。

ストレッチやヨガなどで筋肉をほぐすこともおすすめです。もちろん痛みが気になる場合は病院へ行ってくださいね。

ピアノを始めたばかりの時は練習が楽しくてしかたないかもしれませんが、いきなり長時間するのではなく、休憩を挟みながら練習するようにしましょう。

この記事を書いたプロ

浅井音楽教室 [ホームページ]

ピアノ講師 浅井佳代

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