コラム

2015-04-28

パーソナリティにもストレッチ体操を・・・・・習慣性格の柔軟性

パーソナリティの層構造・・・凸凹が個性・・・

先日、パーソナリティの層構造について書きました。
先日の図では分かりやすいように円で表現しましたが、実際は角のある形をイメージしてもらったほうが近いと思います。

気質の凸凹


気質は、生まれつき決まっているパーソナリティの根源的な核になる部分でした。
新生児にすでに個性があることからわかるように、この気質は人それぞれの形があります。
生まれつき決まっているので、この部分は生涯ほぼ変化しません。

   気質

気性の凸凹

気質に、次の層である気性が覆っているわけですが、基本、この気質の形に沿って覆っていきます。
気質は遺伝的な要素が強いため、通常、親も同じような気質を要素を持っている可能性が高く、、親の作り上げた環境で作られる気性は他の層に比較して気質に沿いやす形となります。
また、場合によっては親の影響のもと気質が特徴化されて気性が出来上がる場合もあります。

さらに、当然、それのみならず、新しい要素も幼児期の環境からの経験によって作られていきます。
その時に、例えば、内向的な気質の子が、外向的な振る舞いは強要されたりするなど、気質を考慮されずに幼児環境が与えられると、ストレスがたまって精神健康に問題が生じます。

   気性

習慣性格の凸凹

次に習慣性格がこの2つの層を覆っていきます。
この習慣性格は自分次第なので、場合によってはコントロール可能です。
ただ、ここで大切なのは、気質、気性から続く凸凹を何が何でも丸くしないといけない、という事ではないということです。

凸凹のある形は個性でもあります。
日常生活に問題を起こさない限り、その形の違いは個性として認められていくべきパーソナリティの一部分です。

しかし、気性が荒いなどの結果、対人関係がうまくいかないならば、その気性の凸凹を習慣性格で整えていかねばなりません。
この部分は次の役割性格とも関連して、自分で意識的に努力して変えていくことになります。

ところが、もしも、気性からの凸凹を押さえつけようと、我慢を重ねて、いわゆる無理をして、この凸凹を抑えつけると、心の中の腫れ物となり、心が病につながる可能性があります。
無理に無理を重ねてカチカチの習慣性格で押さえつけるイメージですね。
いくら形の美しいパンプスが素敵でも、石のように硬い革で足の形にあってなければ靴擦れを起こしてしまい、放っておけば傷が深くなるのと同じです。

そんなとき必要ととされるのが、習慣性格の柔軟性です。
柔軟性があれば、凸凹を過度に押さえつけて痛めつけることなく、上手にクッションになって整えることができます。

   習慣性格

役割性格の凸凹

役割生活は自分ではコントロールが難しく、環境からの影響を受ける性格です。
仕事をしていくうえで、あるいは課長としての役割を果たしてく上で期待されるところの、いかんともしがたい、受け入れざる得ないパーソナリティの部分です。

この役割性格が習慣性格を覆っていきますが、取り巻く環境からの影響がおおきく、この性格の締め付けはかなり強固です。
ここで、習慣性格の凸凹がカチカチに固まっていると、この役割性格を内側からの傷つけて、ここでもまた精神健康に問題を生じさせる可能性があります。

仕事で、傍目から見たら大出世であっても、その新しいポジションで求められる役割性格が、習慣性格に合わなければ、その人にとっては大きなストレスとなるイメージです。

ここでもまた必要とされるのは習慣性格の柔軟性です。
柔軟に役割性格に合わせて角を丸めることができればストレスはたまりにくくなります。

   役割性格


うまく生きるコツ・・・柔軟な習慣性格


結局、心の状態をパーソナリティ方うまくコントロールできるのは習慣性格次第。

習慣性格に柔軟性があると、内側からの角も柔軟に押さえつけ、外側から役割性格に押さえつけられても、上手にクッションのごとく受け入れることができます。
要は、柔軟性のある習慣性格で、内側からの気質、気性、外側からの役割に対処して、上手にーパーソナリティの偏りを「微修正」していくことが大切ということですね。

カウンセリングで、この習慣性格にアプローチする場合は、一人一人のパーソナリティの特徴を心理検査などを活用して分析しつつ、習慣性格の柔軟性は例えば、認知の枠組みを変える心理療法(認知行動療法)などを用いて、変容させていくことを試みます。

習慣性格もストレッチして、十分に柔軟性を高めていくようなイメージです。
また、パーソナリティ分析の結果を、現在の状況(環境)が習慣性格の許容範囲を超えてグイグイと役割性格を通じて押してきている子尾がわかったならば、環境を変えることも考えていかねばなりません。

アラー、長いコラムになってしまいました。
前回と今回のコラムで、パーソナリティを層構造でとらえるという考え方を紹介しました。

今日の記事がどなたかのご参考になれば幸いです。

   習慣性格の柔軟性

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