コラム

 公開日: 2015-06-17  最終更新日: 2015-06-18

物の考え方・とらえ方の枠組みを再学習して変える・・・認知行動療法

認知行動療法の原点から

最近、認知行動療法による心理療法が盛んになってきました。

コギトラボでも認知行動療法を取り入れていますが、何かしら言葉が一人歩きして、混乱されているクライエントの方も多いように思いますので、今日の記事では、元々の意味から認知行動療法をまとめてみます。
できるだけシンプルにまとめますので、少々大雑把なところはご容赦ください。

認知行動療法は、元々、論理療法や認知療法と呼ばれる一連の心理療法と行動療法とを理論的に統合した心理療法です。

行動療法・・・条件づけられた経験(学習)の結果としての心理状態

まず、行動療法ですが、これは行動主義と総称される理論をベースにしています。
この行動主義の基本となる理論が学習理論で、我々の行動は、条件付けの学習によって成り立っていると考える理論です。

不適切な心理状態は間違った学習(条件付け)がされた結果で、その学習を消去して正しい学習を行えば良いと考えます。
例えば高所恐怖症は、恐ろしくない状況での高さにいるとき、恐ろしい経験(学習)をした結果、「高いところ=恐ろしい」と、間違って学習してしまった結果と考えられます。
これを治すためには「高いところ=恐ろしくない」ということを繰り返し経験(再学習)していく立場を取ります。最近は、コンピュータグラフィックスの景色をグラス(完全に間に縁を囲って周りを見えないようにしたメガネ)で呈示するという方法も活用されているようです。

:論理療法・認知療法・・・認知の枠組みというメガネを通して状況認知

論理療法や認知療法は思考や認知に焦点を当てて、間違った思考の枠組みにに修正を加えることを目的としています。

例えば、嫌味ばかり言う嫌な人にストレスを感じている場合、それを「嫌味」と取る思考の枠組みで見ているとストレスを感じますが、「負け犬の遠吠え」という思考の枠組みで考えれば、気にするだけバカバカしくなるっと言った考え方の立場を取ります。

認知行動療法・・・認知療法・論理療法と行動療法の統合

認知行動療法は、この誤った思考の枠組みを間違った学習の結果と考え、正しい枠組みに再学習していくという考え方をベースにします。そして、問題解決に焦点をあてて、自己教示訓練等の経験(学習)を通して間違った認知の枠組みを正しい枠組みに変える立場を取ります。

例えば、コギトラボで行うコラム法は認知行動療法の一つの手法です。コラム法についての詳細は後日に回しますが、簡単に説明すると精神的問題を生じさせている現在の状況について、その「状況」とそれに対する「気分」、今その事柄に対してどう考えているか(「自動思考」)、そう考える「根拠」を書き出します。その後、今の考え方が間違っているかもしれない場合(「反証」)を書き出し、、その反証に基づくならばどのようにすれば良いか(「適応的思考」)について、コラム(表)に従って書き出していき、それを繰り返す(学習)ことによって認知の枠組みを変えていくことを試みます。

また、広い意味ではソーシャルスキルトレーニングやセルフモニタリング法、ストレス免疫訓練なども認知行動療法に入ります。


第三世代の認知行動療法の台頭

シンプルに認知行動療法の骨格を示しました。
簡単に書いてきましたが、実際は個々の状況に即してもっと細かく分析し思考の枠組みの変化を促していきます。

現在では、瞑想を取り入れたマインドフルネス認知療法など、第三世代の認知行動療法と言われる心理療法も注目されています。

以上です。

今日の記事がどなたかのご参考になれば幸いです。

************************************
コギト・ラボでは神経心理検査、および深層心理検査などの
パーソナリティい検査を用いた情動機能の評価と
そのデータをもとに、自分のパーソナリティの悩み事、
日々の気になる相談事などに対して
カウンセリングを行っています、
コギト・ラボのホームページもご参照ください。
http://cogito-labo.com
************************************


この記事を書いたプロ

Cogito Labo(コギト・ラボ) [ホームページ]

心理カウンセラー 水戸くみる

京都府京都府京都市中京区河原町通二条下る二丁目下丸屋町403番地 FISビル2F [地図]
TEL:075-555-3437

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

6
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
Cogito Labo(コギト・ラボ)」の水戸くるみさん。日本では珍しい神経心理学をベースに心理カウンセリングを行っています

脳と心をキーワードに、神経心理学の立場からカウンセリング(1/3)

 「私たちの考えや行動は脳によってコントロールされているというとらえ方が一般的ですが、私たちの考えや行動も脳に影響を与えています。つまり、双方向で影響をおよぼしあっているのです」と語る水戸くみるさん。水戸さんは、失語や失認、失行などの高機能...

水戸くみるプロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

日本では珍しい神経心理学をベースにした心理カウンセリング

会社名 : Cogito Labo(コギト・ラボ)
住所 : 京都府京都府京都市中京区河原町通二条下る二丁目下丸屋町403番地 FISビル2F [地図]
TEL : 075-555-3437

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-555-3437

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

水戸くみる(みとくみる)

Cogito Labo(コギト・ラボ)

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

おかげさまで、子どもも問題がなくなり、私もママ友とうまくやっていけるようになりました。

水戸先生、このたびは大変お世話になりました。 おかげさま...

M・K
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(5

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
『脳から読み解く男と女の思考回路』の講演させていただきました。
イメージ

11月18日に、京都日航プリンセスホテルにおいて、京都中央信用金庫様主催の会で、『脳から読み解く男と女の思考回...

[ セミナー ]

『脳を知れば心が読める』 の題で講演させていただきました。
イメージ

3月22日、東成納税協会様主催の会合の場において『脳を知れば心が読める』と題して大阪城公園のホテル...

[ セミナー ]

歳をとっても生き生き活動するための脳のトレーニング
イメージ

 良く受ける質問:どんな脳のトレーニングをすればよいですか? 「歳を取っても認知症にならないようにど...

[ 脳の病気にならないように ]

『脳から引き出す心の元気 ー気づくが築くー』 の題で講演させていただきました。
イメージ

2月23日、京都銀行様主催で京志会様の会合の場において『脳から引き出す心の元気 ー気づくが築くー』と...

[ セミナー ]

認知機能・高次脳機能のリハビリ
イメージ

 リハビリで作られる代替の神経経路の最新研究 先日、脳出血などによるマヒがリハビリによって代替経路が作ら...

[ 脳の機能障害 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ