コラム

2015-06-30

脳ドッグにて・・・・・MRIにしますか?CTにしますか?・・??

脳の画像診断・・・脳の形態の変化から病気をみる

最近、クライエントの方から「脳ドッグを受けるのだけど、MRIとCTはどう違いますか。」という質問を受けました。

確かにMRIとかCTとかいう言葉は、一般の方にもよく耳にされる言葉となりました。
しかし、あらためてどう違うかといわれると、よく理解されていないのが現状だと思います。

ご質問のMRIとCTですが、これは脳の「形態」を見る検査で、病気の場合には脳の構造上の変化を見る検査です。
脳の画像診断は、脳溢血などの脳血管障害や認知症の検査などでよく使われます。
脳の形や色が目に見えて変わっているところ、すなわち、老化や認知症の場合の脳の委縮の程度や、脳出血や脳梗塞の有無などを判断することができます

今日は、MRIとCTの違いについてまとめてみます。

CT=フットワークが軽い脳画像検査

脳梗塞は梗塞している壊死の部分がうつるので、脳梗塞直後はうつりませんが、これを逆手にとって、先日のブログで紹介した脳卒中の症状が疑われる場合に、まずCTをとって脳溢血なのか脳梗塞なのかを判断される場合が多いです。。

また、CTはエックス線を使いますので、下に述べる磁気を使うMRIに比べて安全で、起動も素早く行え、手軽に行えるメリットがあります。

MRI=詳細に検討できる脳画像検査

CTはエックス線を使いましたが、MRIは磁気を使います。
MRIの方が新しい技術です。

MRIは磁気の条件を変えて、病巣を色々と見えやすくする工夫が可能です。

代表的な画像に次のような画像があります。 

   T1強調画像=CTとよく似た画像
   T2強調画像=白黒逆転画像
   フレアー画像=脳梗塞の病巣がわかりやすい画像
   拡散強調画像=新しい病巣がわかりやすい画像

また、これらの画像を総合して判断することで、病巣の変化も把握することができます。

さらにエックス線のCTは骨の影響を受けますが、MRIは影響を受けません。

このように詳細に把握するという意味ではMRIはすぐれています。
ただ、細かくうつるので、小さな病巣や微妙な判断はお医者様の腕にかかっているようです。

難点は、起動までに時間が長くかかり、専門家による操作が必要なことで、機動性はCTの方が勝っています。
磁気を用いることにおいても、体内に金属が埋め込まれている方に使用できないなどの制約があります。


下に図をのせました。
図1は正常な脳のMRI画像で横にスライスした横断像です。わかりやすいですね。
図2は、上図が脳卒中が疑われる発症6時間後のMRIで、右に異常な白い部分(異常高信号)が確認できます。
下図は発症後10日たったCT画像で、MRIで確認された異常部分が脳梗塞であることが確認できます。

図1



図2


図は『神経心理学を理解するための10章』田川皓一著 新興医学出版 2004より抜粋

脳ドッグの目的、クライエントの状態によって判断


日進月歩の時代、どちらの技術も改良に次ぐ改良がくわえられ、信頼できる技術であることは確かです。

何かしら、脳卒中の画僧に話がそれてしまいましたが、脳ドッグでは、クライエントの方のそれぞれの状況と要望によって、どちらの技術にするか判断されれてくださいね。

今日の記事がどなたかのご参考になれば幸いです。

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