コラム

2016-01-17

認知機能・高次脳機能のリハビリ

リハビリで作られる代替の神経経路の最新研究

先日、脳出血などによるマヒがリハビリによって代替経路が作られる可能性があることを生理学研究所と名古屋市立大学の研究チームが学会誌に発表されました。

代替経路とは、脳出血等で壊れた神経経路に別の道(バイパス)ができることをさします。

まだラットを使った前足のマヒについての動物実験の段階ですが、この実験では代替経路が赤核という箇所を通っていることが、明らかにされており、どこを通るかを確かめられたことは画期的なことです。

将来的には直接電気刺激を与えることでマヒが改善されるようになるかもしれません。

刺激によって脳の認知機能・高次脳機能を活性化

運動機能のマヒだけでなく、脳の認知機能・高次脳機能の問題についても、これまで多くの研究で代替経路による改善が指摘されてきました。
経路は突然経路として出来上がるのではなく、まずダメージを受けて機能を果たせなくなった脳細胞の代わりに他の脳細胞その機能を担うように活性化することから始まります。
活性化とは、顕微鏡レベルで言えば、脳の細胞同士をつないでいるシナプス結合が増加していくということです。

イメージとして、体にできた切り傷が時間が経てば皮膚が再生して治るのと似ているのですが、大きな違いが一つ。
脳は、運動や認知機能(記憶や思考など)の司令塔、単に傷が治れば良いのではなく、そこには機能が回復されなければなりません。傷の回復ではなく、機能の回復が必要ということです。

シナプスの結合は刺激を与えることによって増加します。この場合の刺激とは直接的な電気刺激を言っているのではなく、脳を活性化させる何かを行うことです。
例えば、本を読む(刺激)と賢くなる(脳の認知機能が上がる)。素振りをする(刺激)とテニスが上手くなる(運動をコントロールする脳の機能が上がる)ということです。

リハビリで脳の認知機能•高次脳機能の問題を改善

脳溢血や脳梗塞、事故等の脳損傷によって受けた脳のダメージ部分は残念ながら修復はできず、100%の回復は難しい。しかし、リハビリを続けることで改善することは可能です。
運動機能のリハビリは一般的になってきましたが、認知機能のリハビリはまだ残念ながらまだあまり社会に浸透していません。

運動機能と言っても、足の運動、手の運動と色々な運動があって、それぞれに適したリハビリがあります。認知機能も同様。一口に認知機能と言っても、記憶機能、注意機能、遂行機能など様々な機能があり、それぞれに特化したリハビリが有効です。

具体的には高次脳機能検査を応用した課題をコギト・ラボでは行っていきます。
個人差はありますが、改善や進行性の病気による脳機能の低下の進度を遅らせることが報告されています。

脳には可塑性があります。認知機能に問題が生jじたとき、脳のリハビリも有効であることを覚えておいていただければと思います。

代替神経経路
リハビリで変化する脳の経路
(朝日新聞の記事から、記事のサイトはこちら
http://www.asahi.com/articles/ASJ1D62KSJ1DOIPE02P.html)

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