コラム

 公開日: 2016-10-22  最終更新日: 2017-03-29

フローリングが冷たいときの対処法

冬の京都は底冷えしやすく、合板やプリント板のフローリングだと、素足で歩けないほど冷たくなります。

合板・プリント板フローリングは空隙率が低く、伝導率の小さい空気をほとんど含まないため、冷えやすい性質を持っています。

無垢材フローリングには蓄熱・断熱機能があり、合板・プリント板フローリングにはない温かみがあります。特に針葉樹材はその効果が高いです。

京都が底冷えするのはなぜ?

京都は昔から、「冬は底冷えするような寒さ」と言われてきました。「足元から駆け上がって来て、体の芯まで冷える」というふうに、地面や床の部分から冷えてくるという感覚を持つ人が多いようです。

三方が山に囲まれているため、冷気がいったん地面にたまると、なかなか引いていかないという地形的な理由がその原因です。
そして、昔ながらの町屋が多いせいか、夏は涼しく、冬は寒いものという印象的なものもあると思います。そのせいか京都では、冬は寒いのが当たり前で、部屋にいても多少は我慢するものと考える人が多いようです。

でも、どうせ住むなら、暖かい住まいであるにことしたことはありませんよね。今回のコラムでは、フローリングで底冷えをしのぐというテーマについてお話しします。

多くのフローリングが冷たいわけ

床が合板やプリント板のフローリングだと底冷えする冬は、素足では歩けないほど冷たくなります。

靴下を履いてもきつく、スリッパが手放せなくなることもあるでしょう。ちなみに、より寒さの厳しい北国の賃貸マンションだと、フローリングの上に絨毯やコルクマットなど、断熱効果のある敷物で覆うように賃貸契約を定めているくらいです(これはキズ防止の意味もありますが)。京都はそこまではいかなくとも、はだしでフローリングの感触を楽しめないのは、もったいないと思います。

合板・プリント板フローリングが冷たいのは、外部の冷気が伝導しやすく、冷たさを保持する性質があるためです。こういったフローリングは空隙率が低く(=隙間が少ない)、伝導率の小さい空気をほとんど含みません。断熱材は空気を保持しているから断熱力が高いのですが、合板・プリント板フローリングにはそれがないために、冷えるのです。これに抜本的に対処するには、絨毯のような敷物で覆うか、床暖房しかないでしょう。

無垢材フローリングが温かいわけ

無垢材フローリングは、合板・プリント板フローリングにはない温かみがあります。

実際、無垢の床を素足で歩き、足裏をサーモグラフで見ると、赤くなっている(=皮膚温度が保たれている)ことから、単なる印象論ではないことがわかります。無垢の床面が温かいのは、自然の木材の細胞組織が多くの空気を保持しているためです。そのため蓄熱・断熱機能が備わっているのです。

ただし、同じ無垢材でも樹種によって体感温度には差異があります。基本的に、広葉樹に比べて針葉樹(スギなど)の方が、ソフトな質感で温かいです。

広葉樹は、硬くてキズがつきにくいというメリットがある反面、蓄熱性では針葉樹に一歩ゆずります。とことん底冷えする床面のつらさから解放されたければ、針葉樹のフローリングがよいでしょう。

<関連コラム>
フローリングを張り替えるタイミングの見極め方
フローリングに無垢材を用いるメリットとデメリット
フローリングがプリント板のメリットとデメリット
フローリングの塗装の費用と張替え費用

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