コラム

 公開日: 2017-04-01 

床の間の手入れはどうする?

床の間は、ホコリがたまりやすい箇所です。ふだんから、乾拭きとハタキでホコリを取るようにしましょう。

木蝋加工部にかなり汚れがついた場合、木蝋を塗り替えて一新させる方法があります。

重いモノを落としたりして軽微なキズが出来た場合、エポキシ樹脂系床補修材で補修することができます。

ふだんのお手入れ

床の間は、ふだんは人の足が入らないので、ホコリがたまりやすい箇所です。うっすらとたまったホコリは、床の間だけでなく和室の風格も台無しにしてしまいます。和室の掃除の際に、床の間のホコリも取り除いておきましょう。

まずは、壁から。掛け軸をかける金具にホコリが付着することが多いので、いったん掛け軸をはずします。壁はざらざらした砂壁のことが多いでしょうから、ハタキで軽くなでるようにして壁のホコリを落としていきます。

次に、平面部分。ふだんの床の間の掃除は、水拭きは不可となります。原則、乾拭きとし、何か汚れが付着している場合のみ、水(または米のとぎ汁)をつけたのち固く絞った布(雑巾)で拭き取ります。

終わりに、床柱の掃除に取り掛かります。乾いた布でもよいですが、おすすめしたいのは、糠(もしくは乾燥させたお茶がら)を使う方法。柔らかい布の袋に入れ、丁寧に磨き上げます。これはホコリなどを取るだけでなく、つやを生み、汚れがつきにくくなります。ただ、これは1回の磨き上げでつやが出るわけでなく、長期にわたる少しずつの丁寧な作業が必要です。

いずれの箇所も、掃除機を直接あてたり、シンナー・水を使った拭き掃除は避けます。床の間の木部は、ハゼの木などから採った木蝋で仕上げています。この木蝋がはげ、下の木部が変色するおそれがあります。

木蝋の塗り替え

表面加工の木蝋に、かなり汚れがついた場合、木蝋を塗り替えて一新させるという手があります。まず該当する箇所の木蝋を、ラッカーを使いながら拭き取ります。

汚れとともに木蝋がはがれ、木の表面が露出したら、市販の着色木蝋(液体)で塗っていきます。次に、固体木蝋を熱風で溶かしながら擦り付けます。最後に、表面に熱風をあてながら、ウェスを使い拭くような感じで木蝋を伸ばします。

キズの補修

重いモノを落としたりしてキズができた場合、軽微なものであればDIYで補修できます。

まず、市販のエポキシ樹脂を原料とした床補修材を入手してください(色は木部の色目に合わせる)。該当する箇所の木蝋を、ラッカーを使いながら拭き取るのは、木蝋塗り替えの手順と同じです。

床補修材を適量出して、キズを埋めるように塗布します。最後に木蝋を塗り、乾拭きします。

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