コラム

 公開日: 2012-09-11 

会社の機関設計 ~中小企業の注意点~

会社の機関設計 ~中小企業の注意点~


外国人のみなさまが、会社を設立して起業する場合、ほとんどが中小企業でしょう。
そこで、もっともシンプルな会社組織として、定款を完成していきます。

■ 株式の譲渡制限
個人事業主ではなく、株式会社という形態をとる理由としては大きく3つあります。
・ 個人よりも登記した会社の方が、社会的信用があるため
・ 一般大衆から資金を調達するため
・ 会社の債務については、個人として責任を負わないようにするため

外国人に限らず、日本人のほとんどの会社が中小企業です。 株主全員が家族・同族であれば、取締役全員を家族・同族にすることにより、他人の意見を聞く必要もなく、儲けも身内で独占することができます。 このような同族企業が、一般大衆から資金を調達することを期待している筈がありません。 むしろ、他人が株主にならないような、方策はないでしょうか?

そこで、次の定めを設定します。
当会社の発行する株式は、すべて譲渡制限株式とし、当会社の株式を譲渡により取得するには、当会社の承認を得なければならない。

便宜上、当コラムでは、この定めのある会社を「閉鎖会社」と言います。 また、一部でも譲渡制限のない株式を発行している会社を、会社法上「公開会社」と言います。

■ 取締役会を設置しない
上記のような閉鎖会社では、取締役会と監査役を設置しなくてもよいのです。もちろん、取締役会を設置しても問題はないのですが、まず起業が先決、と考えておられる外国人のみなさまには、取締役会を設置しないことも検討に値すると思います。

■ 取締役の任期
閉鎖会社では、取締役の任期を、選任後10年とすることができます。 公開会社は、必ず取締役会設置会社であり、その任期は最長2年です。 取締役の氏名は、任期満了ごとに変更登記をしなければなりませんが、閉鎖会社の取締役に就任すると、ずう~と取締役であるケースがほとんどですので、取締役に変更がなければ、実質10年ごとに変更登記をすればよいということです。

■ 取締役の員数
当会社の取締役は、1名以上とする。
これで充分でしょう。

■ 代表取締役
取締役が1名の場合、その取締役が当然に代表取締役となります。
取締役が2名以上いる場合、取締役の互選により代表取締役を決定するという設定をします。 代表取締役は取締役でなければなりませんが、取締役全員を代表取締役にすることも問題ありません。

■ 発行可能株式総数
設立時に発行する株式数は、定款作成時に決定します。 公開会社の場合、発行可能株式総数は、発行している株式数の4倍を超えることは出来ませんが、閉鎖会社ではそのような制限はありません。 極端に言うと、発行済株式が100株で、発行可能株式総数が1,000,000株でもよいのです。 


これで、おおよその会社の姿が見えてきました。


************************************
ウェブサイトもご覧ください。
http://www.gaikokujin-backup.com/
TEL 075-744-1882
京都林国際行政書士事務所
------------------------------------
************************************

この記事を書いたプロ

京都林国際行政書士事務所 [ホームページ]

行政書士 林豊之

京都府京都市下京区四条通新町東入月鉾町39番1 四条烏丸大西ビル903号 [地図]
TEL:075-744-1882

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
京都林国際行政書士事務所の代表、林豊之さん

中近東を中心にビジネスで活躍 その経験と知識で海外進出をバックアップします(1/3)

 商社のビジネスマンとして、外国企業と23年間渡り合ってきた経験を持つ、京都林国際行政書士事務所の代表、林豊之さん。入社まもなく任命された先が、1ヶ月に及ぶ中近東への一人旅だったそうです。「英語なんて話せるわけがないですが、『とにかく行っ...

林豊之プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

事務所名 : 京都林国際行政書士事務所
住所 : 京都府京都市下京区四条通新町東入月鉾町39番1 四条烏丸大西ビル903号 [地図]
TEL : 075-744-1882

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-744-1882

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

林豊之(はやしとよゆき)

京都林国際行政書士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
トルコでの日本アニメと漫画
イメージ

京都の日本トルコ文化協会が主催する講演会の会場で, 在阪のトルコ人(日本語ペラペラ)と話しをする機会がありま...

[ 海外での日本文化 ]

帰化申請の要件

日本への帰化を検討されている京都や滋賀、大阪などにお住まいの在日外国人のみなさま、帰化の要件のポイントをご...

[ 帰化申請 ]

外国人の日本での起業と在留資格
イメージ

外国人の日本での起業と在留資格日本での仕事や生活、文化にも慣れ、一念発起して日本にて起業を志す、在留...

[ 投資経営 ]

新しい在留資格「技能実習」制度 ~概要~
イメージ

新しい在留資格「技能実習」制度 ~概要~京都や滋賀、大阪など関西圏に拠点を置く企業様から、中国やベトナム...

[ 外国人技能実習生 ]

在留資格  ~ 査証の区分と対応する在留資格 ~

在留資格  ~ 査証の区分と対応する在留資格 ~京都や滋賀、大阪などにお住まいの在日外国人のみなさまから...

[ 在留資格 全般 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ