コラム

2013-03-25

退去強制

退去強制


外国人が、日本から退去を強制されることになるのは、入管法第24条に定められている退去強制事由に該当する場合ですが、具体的に検討して参ります。

■ 不法入国
貨物船や漁船などにこっそり乗り込み、船内に隠れて夜陰に乗じて上陸するような密航をイメージすればよいでしょう。 しかし最近では、コンピューター技術の進歩により巧妙な偽造パスポートを使用して、出入国港において入国審査官の目を欺いて日本へ入国するような事案が急増し、これも不法入国に当たります。 つまり、外国人が自分自身の有効なパスポート(旅券)を持たずに日本に入国することが【不法入国】ということになります。

■ 不法上陸
外国人が有効なパスポートを持っているにもかかわらず、入国審査官の許可を得ずに日本に上陸することを【不法上陸】と言います。
「入国」と「上陸」がややこしいのですが、日本は島国ですので、空港なり港にて入国審査官の許可を得て日本の土を踏むことを「上陸」と言います。 
例えば、日本の港に停泊中船舶の外国人船員が脱走して日本のどこかに滞在している場合などが【不法上陸】の典型です。

■ 不法在留
日本に在留する外国人が付与された在留資格(永住者をのぞく)には、在留期間が定められており、この期間を過ぎてしまった後も日本に在留し続けていることを【不法在留】と言います。 文字通りのオーバーステイ (Over Stay) です。

■ 資格外活動
日本に在留する外国人が付与された在留資格には、日本で行うことができる活動が定められています。 特に問題になるのは、【不法就労】です。 永住者や日本人の配偶者等のように就労制限がない在留資格は問題ありませんが、一般の就労ビザや留学生は注意が必要です。

例えば「企業内転勤」にて在留する外国人が、休日を利用して英会話教師として収入を得ることも資格外活動に当たります。 この場合、当該外国人は資格外活動許可を得ていなければ、【不法就労】に該当します。

気を付けなければならないケースは、留学生が勉学を疎かにしてアルバイトに精を出して働いて、結果として成績や出席率から判明する場合です。 また、軽い気持ちで、風俗営業店等でアルバイトしていた国立大学に通う成績優秀な留学生でも、【不法就労】に該当すると判断されたこともあります。

もっとも多いケースは、観光目的として来日した外国人は在留資格「短期滞在」が付与されますが、実際には観光目的でなく、飲食店や事業所、工場などでそのまま働き続ける場合です。

【不法就労】に該当する外国人は【資格外活動】をしている外国人に限られず、上記の【不法入国者】【不法上陸者】【不法滞在者】も含まれます。

■ 刑法違反
刑罰法令や薬物法令に違反したり、売春に関係ある業務に従事したなど、日本国の風俗、秩序、治安に悪影響を及ぼす行為をした場合等には、退去強制事由に該当することになります。



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