女性建築士。想いを空間づくりにつなげるプロ
プロTOP:橋本華名プロのご紹介
女性ならではの視点を生かして快適な空間を創る一級建築士(1/3)
空間づくり―住まいのプライベート空間から、人々が共に時を過ごす「場」として
京都市中京区にあるシェアオフィス「oinai-karasuma」に事務所を構える一級建築士の橋本華名さん。橋本さんが代表を務める「ケイデザイン一級建築設計室」は、個人住宅やマンション、店舗、ゲストハウスなどの新築・リフォームを手掛けています。
設計、デザイン、監理の仕事で一番重要とされていることは「ヒアリング」だという橋本さん。「自分の体にぴったりの使いやすいキッチンが欲しい」「クローゼットが使いにくいので何とかしたい」といった顧客の声に耳を傾け、「こんな感じの空間にしたい」という言葉にできない要望まで汲み取って設計に反映させることが特徴です。
「建築は、陳列棚に並んでいる商品ではありません。何もない状態から設計を開始するので、完成した状態をお客さまが目にするのは工事が終了した時点になります。理想と現実にギャップができないようにするためには着眼点を増やすことが大切です」
また、設計段階ではCGパースや模型などを使った打ち合わせをしますが、それだけでは実際の使い勝手や空間の広さなど、掴みきれないことが多くあるようです。「できる限り工事現場を見ていただき、実際に住まいを使っている姿を想像してもらうようにして、一緒に創っていくことを意識しています」
今後は、まちレベルでの空間づくりが不可欠になるとのこと。それは、近年のSNSなどの発達で一個人でも簡単に社会に参加できたり、影響を与えることができる時代となったためだとお考えです。「まちのあり方、可能性が変わってきていると思います。自分のための空間をまちにどうつなげるか、どう社会と協調していくか。これらの集まりが今後のまちづくりの基盤となる気がします」
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