コラム

 公開日: 2018-02-15  最終更新日: 2018-02-16

ぼくの家は低断熱住宅だからわかる。高断熱住宅で得られるもの。



我が家は何度も言いますが“低断熱”の家です。床暖、ファンヒーター、毛布の三点セットで暖をとります。一昔前の住宅とは我が家のことではないでしょうか。
せっかくこれから家をつくっていこうと考えているのに、低断熱もしくは普通の断熱性能では建てるメリットが薄く、我慢をする生活になってしまいます。

我慢=美学ではありません。

これから家をつくっていこうと考える中で、住宅断熱の性能を強化するとどんな素敵なメリットがあるのでしょうか。
今日は気になるメリットの部分を少し掘り下げていこうとおもいます。

3要素を効果的に考慮する




家をつくるうえで断熱を強化することは意外と簡単です。断熱材の厚みをドンドン厚くすれば住宅の断熱数値は簡単に高くなります。
ここで問題です。
あなたは家の断熱の数値を上げることが目的なのですか?
違いますよね。数値だけを上げれば計算上では高断熱の住宅となりますが、それだけでは快適な住空間は得られません。

快適な住空間をつくるには、住宅の断熱性能の向上、窓計画による夏の日射遮蔽、冬の日射取得の3つを効果的に考慮する必要があります。

家の断熱性能を高めると、熱が“入りにくく逃げにくい”室内空間となります。そのため、日射を上手くコントロールすることができれば、外気温に影響を受けにくい住空間をつくることができます。

夏の日差しを室内に入れてしまうと断熱効果が高いため室内に入り込んだ熱エネルギーは室外に出にくくなります。
断熱強化をした住宅が夏暑いと言われるのは、窓からの夏の日射を上手くコントロールできていないために起こる事象です。

我が家のように真夏の西日がサンサンと入ってくるような計画ではダメなのです。エアコンなど効くはずがありません。なんせ4枚掃き出し窓ですからね。デカいのですよ・・・。

では冬の寒い日はどうでしょう?
京都は地域にもよりますが(住宅密集地などは除外)比較的日照率が高いため、冬の日射による熱エネルギーを室内空間に利用しやすい地域です。昼の太陽が高い時間帯に居住空間に日射エネルギーを入れることにより、暖房効率にも大きく影響してきます。

3要素を上手くコントロールすると、省エネ効果(ランニングコスト)はもちろんですが、室内温度むら(天井付近・床付近・壁付近の温度が一定になる)がなくなり体感温度が改善されます。
同じ暖房設定温度だったとしても暖かく感じたり、北向きの非暖房室でのカビや結露被害がなくなるなど,住空間の熱環境も改善されるのです。

また、低断熱の家では朝夜の暖房開始初期エネルギーが大きいのに対して、断熱強化をすると初期エネルギーロスが小さくなります。室内が一定の温度に達するまでの時短に繋がります。
日射(自然エネルギー)を上手くコントロールできれば、断熱効果と合わせることにより設備機器の容量(エアコン容量)を小さくすることだってできます。

初期導入費が安くすむというわけですね。

危険な我が家




日常生活での死亡者数の大多数は入浴中に起きているといわれています。その数は年間の交通事故死亡者数に比べ倍近くにものぼります。
外に出ていくよりも安心と考えがちである我が家のほうが危険なのかもしれません。

ヒートショックとはどういった事象が原因でおこるのでしょうか?
原因は脱衣室、浴室の室温が低いと血圧が上昇ます。(ブルブル震えるような感じ)その状態で暖かい浴槽に入ると急激に血圧が下降します。その急激な血圧の変動がヒートショックの原因の一つだと考えられています。

断熱強化をすると脱衣室、浴室共に室温が高くなります。急激な温度差による「ヒートショック」などの事象は少なくなります。

ぼくもそうですが、熱いお風呂に入るのが特に好きな人は気をつけないといけませんね。
寒い日なんか浴槽に入るとき、身体がきゅ~とした感じが起きますが、それが危ないんでしょうね。

よくトイレに局所暖房をつける家がありますが、気をつけないと火傷、火災などの原因にもつながります。
局所暖房に頼らず、1Fだけでも断熱強化をすると住まい方は変化するでしょうね。

まとめます


断熱材の厚みをただ単に厚くするだけではダメ。
地域にあった日射コントロールを合わせることで得られるメリットは大きく変わります。

住宅全体の温度むらもなくなるため、北側部屋で起こりやすい結露、カビ等の発生原因も抑えられる。また、ヒートショックによる死亡リスクも減る。

一番ぼくが伝えたいのは、「我慢」をする生活スタイルの脱却です。我慢は美学ではありません。
身体は何かしらのストレスを顕著に感じます。

長く住む家だからこそ、我慢や無理をせず快適なライフスタイルを築くことが大切なのでしょうね。

あとがき




断熱工事は施工精度命な部分があります。これを理解していないといくら断熱を強化しても漏気、施工不良による断熱欠損、内部結露など様々な問題がおこります。
住まい手自身もしっかりとした知識を持つことが一番大切なのではないでしょうか。

ぼくは24歳で家を買いました。恵まれていましたね。ですが、建築に対する知識は玄人よりは素人よりでした。言われるがままに返答し、言われるがままに工事は進んでいきました。

後悔してもローンだけが残るのです。
こんなことになってはいけませんよ。

何か困ったことがございましたらご連絡いただければご協力させていただきます。
相談は無料です(笑)

ぼくは対話をしながら家づくりを進めていきます。これがいいのか悪いのかわかりません。お客様にとっては頭を悩ますのかもしれませんね。「とりあえず想っていること、考えてることは全て聞かせてください。そのあとにダメなものはダメ。イイものは積極的に採用します」と偉そうに言うんです。ぼく・・・。

でもね、施主と施工会社がいい関係を築くことから家づくりは始まるとぼくは考えます。
この方程式は崩れることはありません。

断熱の話からとんでもない感情論に発展しましたが、どうかあなたの家づくりが笑顔の絶えないものでありますように。と締めくくらせていただきますね。

それでは。
バレンタインデー・・・。妻からも無く・・ゼロ。
息子は夕方女の子が5人が渡しに来たそうです。驚きです。

「パパにもあげて。一緒に食べよう!カワイそうやん」
ふざけんな!

あおかわでした。

その他の記事一覧


各種ワークショップ情報


住宅ローン・家計設計勉強会

この記事を書いたプロ

株式会社きーてらす 二級建築士事務所 [ホームページ]

建築家 青川剛気

京都府綴喜郡宇治田原町緑苑坂21-7 [地図]
TEL:0774-26-5818

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
過去記事一覧
株式会社きーてらす

家づくりのためのお金の勉強住宅ローン。年収基準ではじきだす借入限度額住宅ローンは長く借りて早く返す・・・繰り上げ返済パート1住宅ローンは短期間のうち...

多肉植物屋
多肉植物

2018年6月3日よりVigor Wood Shop(宇治田原町緑苑坂21-7)にて植物の即売会をスタートしました。ちょっと、可愛い植物や、変わった植物を集めました!珍奇植物...

 
このプロの紹介記事
株式会社きーてらす/二級建築士事務所 青川剛気さん

ヒノキの成分や強度を守る方法で製材し、卸値で住宅にいかす(1/3)

 「住んでいるだけで落ち着く、そんなヒノキの家を低予算で建てませんか」というのは、株式会社きーてらすの代表で、建築士の青川剛気さんです。青川さんが建てた家に住む家族からは「香りがいい」「森林浴をしているみたい」といった感想が多く寄せられてい...

青川剛気プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

「木のオタク」と自称するほど、木材と木の家に大きな愛情を注ぐ

会社名 : 株式会社きーてらす 二級建築士事務所
住所 : 京都府綴喜郡宇治田原町緑苑坂21-7 [地図]
TEL : 0774-26-5818

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0774-26-5818

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

青川剛気(あおかわごうき)

株式会社きーてらす 二級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
宇治田原町緑苑坂にあるきーてらす木の家展示、土地付き2980万円で販売中
イメージ

どうも。高スペックな木の家をつくる工務店きーてらすのあおかわです。お知らせです。弊社きーてらすの木...

本社移転のお知らせ
イメージ

ご連絡が遅くなりまことに申し訳ございません。4月13日付で株式会社きーてらす本社を京都府綴喜郡宇治田原町緑苑...

我が家はLDK26帖と無駄にデカ過ぎた。コンパクトな家だから快適な暮らしができるのです。
イメージ

土地が広いとなぜか人は大きい家を建てがちです。何をかくそうぼくもその中の一人なのです。憧れがそうさせ...

[ 高スペック住宅の指針 ]

多肉植物寄せ植えワークショップ 6/16
イメージ

本日開催の多肉植物寄せ植えワークショップ。宇治田原緑園坂という辺鄙な場所にもかかわらずお越しいただきあり...

[ イベント・勉強会 ]

木のカトラリーをつくろうワークショップ ありがとうございました!
イメージ

6月16日土曜日。木のカトラリーをつくろうワークショップinきーてらすにご参加いただきありがとうございました。...

[ イベント・勉強会 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ