コラム

 公開日: 2018-02-16  最終更新日: 2018-06-04

ぼくの家は毎朝室温3℃の低断熱住宅。断熱と体感温度の関係 木の注文住宅(株)きーてらす/京都



どうも。
京都で高スペックな小さな家つくる工務店きーてらすのあおかわです。

あおかわさんはリフォームはしないのですか?と先日質問を受けました。

「大好物です」(笑)
冗談ですよ。本気にしてはいけませんよ(笑)

ぼくはリフォームこそ建築会社の施工能力に差がでると考えています。誰でもできるものではありませんし、自社で責任をもってすることが大切だと考えています。
ぼくらは営業屋さんではありませんし現場管理屋さんです。言うならば工務管理のスペシャリストなのです。
現場管理がしっかりしているからスムーズな施工、完成度の高い施工ができるのです。

今日はこの話ではありません。
身体が感じる温度=体感温度と断熱との関係を理解して、なぜ京都のような夏暑い(究極に蒸し暑い)地域でも断熱の強化が必要なのかを一緒に考えていこうと思います。

外気温と蓄熱体




夏の暑い日に天気予報で「今日の最高気温は38℃です」なんて朝からニュースで見るとゾッとしますよね。この天気予報で言われている温度は外気温のことです。

じつはぼくたちが暑いと感じるのは外気温だけで判断しているわけではありません。なぜなら、ぼくたちの周りには放熱するものがたくさんあります。

例えばアスファルト。
夏のアスファルト表面の温度は間違いなく38℃以上になっています。車内はどうでしょうか?車内の温度は軽く50℃近くになる場合もあります。
外気温は38℃なのに、ぼくたちが体感している温度は違っています。それは、太陽の発する熱をものが蓄熱し放出するからです。

ぼくたちはどうしても外気温だけで判断しがちなんです。が、実際体感している温度(体感温度)は外気温だけでなく、周囲の表面温度や湿度など、気温以上に影響を受けているんです。

室内温度+周囲の表面温度÷2




よく「今日は風が吹いてるから涼しく感じるね」や「今日は湿度が高いから暑いな~」など外気温でなく体感温度でぼくたちは快適か不快かを判断しています。
いくら外気温が高くても、湿度が低く風が吹いていれば木陰でに入れば心地イイ気持ちになりますよね。逆に、外気温が同じでも湿度が高く風が吹いていないと木陰に入ったとしても不快な状態が続きます。

これが室内空間ならどうでしょう?

室内での体感温度を計算式であらわすと、室内温度+周囲の表面温度÷2であらわされます。

ということは、ぼくたちが心地イイと感じるには周囲の表面温度が非常に影響していることがわかります。
室温は温かく頭はポワーとしているのに足元はやけに冷えている。なんてことが起こるのも、室温は高いのに床面の表面温度が低いために起こるんですね。

また、さきに書いたとおりぼくたちは湿度にも影響を受けています。

輻射熱


太陽からの熱も輻射熱です。
そして物はは熱を蓄えその熱を放出します。これも輻射熱です。

同じ気温でもアスファルトと芝生とでは体感温度は変わります。アスファルトのように下からの輻射熱と上からの輻射熱のダブルパンチとでは体感温度に大きく差がでます。

断熱強化をする目的


①体感温度を改善する

体感温度は物の表面温度により影響を受けることがわかりましたね。夏は外壁はもちろんのこと、屋根も太陽熱を受けて暑くなります。冬は冷たい雪や冷風などの影響を顕著に受けることとなります。

では、断熱を強化していないとどうなるでしょう?

外気温が室内に伝わりやすくなりますよね。夏は暑く、冬は寒く・・・。
ですが、断熱を強化すると表面温度の変化を断熱材でふさぐことができます。室内表面温度のむらも少なくなり、体感温度が改善されることにつながります。

快適な室内居住空間をつくるには断熱の強化が必要不可欠なのです。

②暖冷房室内の温度むらの軽減

冬の暖房室では断熱強化をしていないと床表面温度は低くなります。暖気は上昇し天井付近で滞留するため顔だけが火照ったように感じます。
断熱強化をすると表面温度が一定になり、室内温度むらの軽減につながります。

③ヒートショックを軽減する

トイレ・浴室・洗面室・玄関ホールなど非暖房室とリビングなどの暖房室との温度差を少なくし、寒暖差による血圧の急激な変化を少なくすることができます。

④家計にやさしい

冷暖房費が軽減するため家計にやさしい家となります。
また、自然エネルギーを活用することによりさらにエネルギー消費を抑えたエコ住宅となります。

まとめます


住みやすい家をつくるにはまず断熱を強化し、体感温度を心地イイレベルまで改善することが重要。
京都の夏は暑いから断熱、気密を強化すると逆効果・・・。とはなりません。

地域の特性、風、光。様々な要因を上手くコントロールできれば、京都のジメジメした夏。底冷えする冬はもう怖くはないのです。


あとがき




色々と我が家と照らし合わせて書いていますが、いかに低断熱な家が効率が悪いのかがわかります。
リフォーム工事もそうですが、なにも高額なお金をかけるから素晴らしいものが手に入るとは限りません。

住まい手と施工会社が問題点をしっかりと把握し、コスト配分など無理のない工事をすることが大前提のなでしょう。

本当にそれを望んでいるのか?
契約前に今一度質問してみるといいかもしれませんね。

それでは。
そろそろ花粉がきています。

花粉にはめっぽう弱いあおかわでした。

その他の記事一覧


各種ワークショップ情報


住宅ローン・家計設計勉強会

この記事を書いたプロ

株式会社きーてらす 二級建築士事務所 [ホームページ]

建築家 青川剛気

京都府綴喜郡宇治田原町緑苑坂21-7 [地図]
TEL:0774-26-5818

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
過去記事一覧
株式会社きーてらす

家づくりのためのお金の勉強住宅ローン。年収基準ではじきだす借入限度額住宅ローンは長く借りて早く返す・・・繰り上げ返済パート1住宅ローンは短期間のうち...

多肉植物屋
多肉植物

2018年6月3日よりVigor Wood Shop(宇治田原町緑苑坂21-7)にて植物の即売会をスタートしました。ちょっと、可愛い植物や、変わった植物を集めました!珍奇植物...

 
このプロの紹介記事
株式会社きーてらす/二級建築士事務所 青川剛気さん

ヒノキの成分や強度を守る方法で製材し、卸値で住宅にいかす(1/3)

 「住んでいるだけで落ち着く、そんなヒノキの家を低予算で建てませんか」というのは、株式会社きーてらすの代表で、建築士の青川剛気さんです。青川さんが建てた家に住む家族からは「香りがいい」「森林浴をしているみたい」といった感想が多く寄せられてい...

青川剛気プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

「木のオタク」と自称するほど、木材と木の家に大きな愛情を注ぐ

会社名 : 株式会社きーてらす 二級建築士事務所
住所 : 京都府綴喜郡宇治田原町緑苑坂21-7 [地図]
TEL : 0774-26-5818

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0774-26-5818

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

青川剛気(あおかわごうき)

株式会社きーてらす 二級建築士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
宇治田原町緑苑坂にあるきーてらす木の家展示、土地付き2980万円で販売中
イメージ

どうも。高スペックな木の家をつくる工務店きーてらすのあおかわです。お知らせです。弊社きーてらすの木...

本社移転のお知らせ
イメージ

ご連絡が遅くなりまことに申し訳ございません。4月13日付で株式会社きーてらす本社を京都府綴喜郡宇治田原町緑苑...

我が家はLDK26帖と無駄にデカ過ぎた。コンパクトな家だから快適な暮らしができるのです。
イメージ

土地が広いとなぜか人は大きい家を建てがちです。何をかくそうぼくもその中の一人なのです。憧れがそうさせ...

[ 高スペック住宅の指針 ]

多肉植物寄せ植えワークショップ 6/16
イメージ

本日開催の多肉植物寄せ植えワークショップ。宇治田原緑園坂という辺鄙な場所にもかかわらずお越しいただきあり...

[ イベント・勉強会 ]

木のカトラリーをつくろうワークショップ ありがとうございました!
イメージ

6月16日土曜日。木のカトラリーをつくろうワークショップinきーてらすにご参加いただきありがとうございました。...

[ イベント・勉強会 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ