コラム

2012-09-03

企画デザイン担当者と営業担当者 2

少し間が開いてしまいましたが、第2回目と3回目は企画サイド、営業サイドの不満が本当にそうなのかを検証してみましょう。

まず今回は企画サイド

前回こんな風に書きました。
企画・デザインの担当者は、営業担当者に対して
「納期に無理がある」
「企画・デザインフィーが安い」
「先方の要望をちゃんと聞いてきてくれない」
「こちらの意図を相手にちゃんと説明できていない」
「無駄な修正ばかり聞いてくる」
「進行の段取りに無駄が多い」
「デザイン性のないものに決まってしまう」
「営業は売上の数字さえあげれば、評価してもらえる」
などの不満を持っている・・・・。

一つづつ考えてみましょう。
「納期に無理がある」
ーーーーこれはだいたい本当です。最近はデジタルだから簡単にできるだろう・・・などと勝手に考えているクライアントや営業マンがかなりの割合で存在します。しかもその納期に無理がある大方の理由は原稿が出るのが遅いというクライアント側の原因であることが多いのも確かです。

「企画・デザインフィーが安い」
ーーーーこれもだいたい本当です。価格競争が激化する中、紙代や輸送コストは値上がりしているのにデザイン代は下降の一途をたどっています。

「先方の要望をちゃんと聞いてきてくれない」
ーーーーこれもある程度当たっています。デザインのことがわかっていないクライアントと営業マンがデザインについて打ち合わせをすること自体無理があります。ただ、そう言うならデザイナー自身が先方に赴くなりして直接ヒアリングすればいいのです。

「こちらの意図を相手にちゃんと説明できていない」
ーーーーそんなことは当たり前です。自分でデザインしたわけでもないものを相手に正確に説明するなどできるわけがありません。デザイナー側が説明しなくてもわかるようにすることも大切です。

「無駄な修正ばかり聞いてくる」
ーーーーこれはだいたい当たっています。クライアント側の都合(上司に確認しないといけないなど)で何度も無駄な修正を繰り返すことが以前に比べ増えていることは確かです。社内倫理が徹底されたため期日にたとえ原稿がそろってなくても上司に確認を取るがためだけに修正を入れたり、修正点をまとめずに垂れ流し的にだらだらと何度も修正を入れる担当者が多いのも確かですし、それを是正する方向に導くべき営業マンが他者との競争意識からかサービス過剰になってしまっています。

「進行の段取りに無駄が多い」
ーーーーこれも前述の内容とかぶりますが、「原稿をそろえる」→「デザインをする」→「修正を入れる」→「修正をする」→「確認をする」という極簡単な手順を守れない営業マンが存在することも確かです。原稿を用意したり、何を表現して欲しいかということを伝えもせずに、とりあえずたたき台を・・・・などというのがこのパターンです。
ただ、デザイナー自身がコンテンツをつくることも必要です。何もかも出てこなければデザインできないというのも問題です。

「デザイン性のないものに決まってしまう」
ーーーーデザインは本来大衆的なものに決まりがちなものです。所詮好き嫌いでしか判断されないのですからいつもいいものが選ばれるなどということはあり得ません。しかも、デザイナー自身がいちばんいいと思っているものが本当にいいとも限りません。

「営業は売上の数字さえあげれば、評価してもらえる」
ーーーーこれもだいたい本当です。とにかく営業マンは業績が数字で表れますから評価がしやすいことに対して、デザインというものは元もと付加価値であるものなので数字で評価しようというのが無理。それを無理矢理デザインフィーなどで数字による成績をつけようとするからよけいにややこしいのです。デザイナーの評価は常々上司がそのデザイナーの仕事ぶりを見ていればわかるはずです。それをしないのは上司の怠慢。デザインを数字で評価などできるわけがありません。

というようにデザイナーからの意見はおおむねこんな感じでしょうか。

これが正かどうかというのは、ケースバイケースですし、今ここですべてのケースが想定できるわけもありません。
このようなことをデザイナーは考えているのではないかということであって、正誤をこの時点で判断しようというものではありません。

次回は営業マンの立場から。






コイズミデザインファクトリーへのご相談はこちらまで

商品企画、ブランディングからグラフィックデザイン、WEBサイト制作までビジネスに必要なデザインのことならなんなりとご相談ください。
コイズミデザインファクトリーのオフィシャルホームページ

この記事を書いたプロ

有限会社コイズミデザインファクトリー [ホームページ]

商品企画 小泉達治

京都府京都市下京区西七条東御前田町7-1 ソレアード西大路五条1F [地図]
TEL:075-874-5062

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

1

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
セミナー・イベント
KDFのコンセプト

受註があって初めてデザインの必要性が生まれるという従来型のデザインビジネスだけでなく、自分たちの持っている力を積極的に発信することで新しいビジネスを生み出し...

幅広いデザイン領域
グラフィックデザイン

さまざまなポスターやパンフレット、リーフレットなど弊社の中心的業務です。京都という土地柄を活かし和風のデザインも多数制作しています。詳しくはホーム...

 
このプロの紹介記事
有限会社コイズミデザインファクトリー、代表の小泉達治さん

今こそ「デザイン」で京都の街を活性化させたい(1/3)

 京都市南区に事務所を構えるデザイン会社「有限会社コイズミデザインファクトリー」は2012年に25周年を迎えます。通常のグラフィックデザインを中心とした印刷物などのデザインだけではなく、イラストレーションの制作、アパレル関連やクラフト商品、...

小泉達治プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

ブランディングからデザインまで幅広いジャンルを完全自社制作

会社名 : 有限会社コイズミデザインファクトリー
住所 : 京都府京都市下京区西七条東御前田町7-1 ソレアード西大路五条1F [地図]
TEL : 075-874-5062

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-874-5062

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

小泉達治(こいずみたつじ)

有限会社コイズミデザインファクトリー

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
ブランディングの根幹であるホームページ

 自社のホームページをお持ちですか? このコラムを読んでいただいている方々は勿論ネット環境がおありのはず...

[ ブランディング 今日の一言 ]

テキスタイルデータ集「北欧・アニマル」9月末日発売
イメージ

KDFactory'sがリリースするテキスタイルデータ集の北欧シリーズ第4弾「北欧・アニマル」が9月末日に発売開始さ...

[ garafactory.com ]

自然は配色も教えてくれる。
イメージ

人間だけでなく自然界の動物たちは様々な色を目にしています。もちろん色を認識できない動物もいますが、幸い...

[ デザイン 今日の一言 ]

小さな企業の代表や個人商店主に必要なパーソナルブランディングとは

 満員御礼 先日、マイベストプロ京都主催のランチセミナーでパーソナルブランディングについて講演をさせてい...

[ 小泉のデザインに関する考え方 ]

コイズミデザインファクトリーが取り組む発信型デザインビジネスとは

コイズミデザインファクトリーでは、ますます低迷するデザイン業界において負のスパイラルに巻き込まれない対策と...

[ コイズミデザインファクトリーの近況 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ