京甲冑作りのプロ
プロTOP:佐治幹生プロのご紹介
伝統の技と心を守り伝え、今に受け入れられる京甲冑を作り続ける(1/3)

作り手の人間性をアピール。消費者が共感する京甲冑作りを目指す
祖父の佐治久三郎さんが昭和初期に始めた京甲冑作りを受け継ぐ3代目の佐治幹生さんは、18歳から京の伝統工芸の世界に身を置いています。京甲冑は、京都や大阪の人形専門店などで販売しますが、その多くは子どもや孫の初節句にと購入される方が大半です。
京都らしいこだわりの材料を使って手間をかけた「つくり」を特徴としています。一般には高級品と言われる伝統工芸品なのですが「古い形にとらわれず、新しい要素を取り入れるほか、求めやすい商品にしています」と、オリジナリティを大事にした手仕事を見せてくれています。
京都市内の町中にある伝統工芸士、佐治さんの「工房武久」を訪ねると「仕事が一段落ついたところです」と、作業場には甲冑を作る工房を思わせるものはほとんど見当たりませんでした。作業台にはノートパソコンが1台置いてあるだけでした。
大きいものになると高さ1100mm×間口560mmといった甲冑から、今は主流だという兜飾りが、ここで作られています。
京甲冑作りは分業制によって作られます。錺金具師、鍛金師、彫刻師、塗師、押師、房師などといったそれぞれの職人の手で構成されており、それらを束ね、組み立てて形にしていくのが、統師としての甲冑師である佐治さんの仕事なのです。
2代目の父親、健夫さんと2人で毎日精を出しています。
商品は端午の節句の飾りとして用いられるのが大半で毎年3月には取引先に納品し、その年の6月には次年度の商品見本市を作業場に並べて、小売業者さんの人たちに披露して注文をもらいます。それから製作にとりかかります。
京都以外ではもっぱら武将物を制作していますが、武久では「飾り甲冑」と呼ばれるものを製作しています。
古い武具の写真資料を参考にしたり、春日大社など寺社へ出かけて実物を取材し、それを参考にして作品にすることもあります。
「オリジナリティを大事にします」という佐治さんだけあって、独自の発想や選りすぐりの材料で手間暇かけた仕事を心がけています。
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