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満足度の高い翻訳とオリジナル帯結びで、美しき和文化を発信(1/3)

山村 麻紀(やまむら まき)さん

時代のニーズをとらえたアイデアで、翻訳と着物に取り組む

 専門用語を駆使した技術翻訳のニーズに応えつつ「京あはせオリジナル帯結び」の魅力(みりょく)を広めている山村麻紀さん。「翻訳」と「着物」、2つのキーワードを結びあわせてスタートさせたのが「京あはせ」です。「翻訳と着物には、接点がないように感じられるかもしれませんが、私にとっては日本のすばらしさを広めたいという考え方でつながっています。翻訳では日本のお客さまと世界をより強力につなげたいですし、オリジナル帯結びでは着物文化にもっと愛着を持っていただける工夫がしたい。世界を意識することの多い京都ならではのキーワード……という共通点も感じます」。山村さんは、この意外性のある2つのコラボレーションを楽しみながら進めているのです。

 例えば「京あはせ」が提案するのは「変わり結び」。美しい花のフォルムを帯で見事に表現した「バラの舞」や「カサブランカ」は遊び心いっぱい。今の時代に生きる女性のおしゃれ心をくすぐります。考案したのは山村さんの母、川崎弘子さん。帯結い師(おびゆいし)として20年以上のキャリアを持ち、ステージ映えのする帯結びを考案した経験から、帯の持つ可能性を次々と拓(ひら)いています。また事前に帯の型を作っておいて装着するだけの「簡単お太鼓」も発案。「お茶やお花の先生など、着物が欠かせない方々にとても好評です。体型が変わったり、帯結びが苦手でも簡単にできると、重宝していただいています。帯枕の紐(ひも)をゴムに替えるなど、細かな工夫をすることで、帯の締め付け感に悩まされず、しかも型崩れせず過ごしていただけます」

 山村さんは「日本人に一番似合うのは、やっぱり和服。この日本人本来の装いをもっと広めたいです。何かと敷居の高い和服ですが、もっと気軽に着てほしい。例えば室町時代の着物は、今より機能的で洗練されて見えます。いいものは、形を変えてでも伝えてゆくべきだと思うのです。そこに母の技術が生きる、そして私はそれを広めていきたい」と意欲的です。

<次ページへ続く>

【次ページ】 翻訳と着物いずれも、納得度と満足度の高さを求めて

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