コラム

 公開日: 2014-10-02 

心の正体―その2 『心豊かな人生とは』~感性を研ぎ澄ませば心が磨かれる~

私たち人間には感覚があります。

痛みや痛覚、苦い辛いといった味覚、触覚なんかもそうですし
恐怖や悲しみ、嬉しさなどの感情も含め、様々な感覚がありますが
このように何かを感じる能力が感覚であり、私たちは他者の感覚に共感する事が出来ます。

例えば誰かが病気で苦しんでたら
自分は病気じゃなくても、病気の苦しみというものがどういうものかはわかりますから
その苦しさや辛さといったものを、自分の事のように感じる事が出来るんですね。

つまり、自分に感覚があるからこそ、他人の感覚にも共感出来るのであって
まずもって自分に感覚がなければ、相手が何をどう感じてるのかもわかりませんし
その感覚をわかろうともしないでしょう。

つまりそこには心がないという事。

そして他人の感覚を感じるとは、まさに理解する事そのものではないでしょうか。

だからこそ共感の思いで接する(他人の感覚を感じてする)行為が
それぞれの感覚によって優しいと感じたり鬱陶しく感じたり、恐怖に感じたりする。
それが嬉しいと感じたり何でそんな事するんだと嫌悪したりするわけで
ここに心というものが生まれるのではないでしょうか。

機械や空間に意識はあっても、なぜ心はないのかと言うと
自分という感覚がないから。

何か他の痛みや苦しみもわからないから(感じられないから)
例えば機械に生き物を殺傷するよう(あるいは物を破壊するよう)プログラムされたら
何も考える事なく無慈悲にそのプログラムを実行するのです。
もし感覚があれば正気の沙汰ではありません。

そしたら意識ではなく、何が心を心たらしめてるのかと言うと
ここまでが自分であるという感覚。(感覚が及んでいる範囲)
この感覚こそが心ではないかと私は思うんですね。

ですから他の動物や自分という感覚のあるものは心があると言えます。
ただ自己を認識出来る程の感覚だったり、人間ほど感じ取る能力(共感力など)がないか
あっても共通のコミュニケーションや意思疎通が出来ないので(つまり理解出来ないので)
(人間のような)心がないと思ってるだけです。

よくあの人は心ない人だなんて言いますが、この心ないとは理解がないという事であり
自分という意識はあっても理解がないから、その人に心がないように感じるんですね。

人の事をよく理解しようとする人やそれが出来る人ほど
そして自分の感性(感覚)が豊かであれば豊かである人ほど
心が豊かなはずですし、心豊かな人であると言えます。

何不自由なく、何の苦労も知らない人間は、決して他人の苦労はわかりません。
それは、自分に苦労という感覚がないから。
苦労という感覚がどういうものかを知らないから。

だから私は、先ず何より理解する事が大事なんだといつも言ってるのです。
例えわからなくても、出来る出来ないではなく、理解しようとする努力ですね。
自分の感性を磨けば磨くほど他人を理解出来ますし、自分の心も豊かになります。

心の問題やイザコザが生じるのも
この部分(理解があるかないか。またはどれだけあるかないか)が大いに占めてるわけで
相手を変えようと思っても変わらないのはこのためであり(相手の感覚次第)
例え相手が変わっても、自分の心は決して豊かにはならないのです。

だから私たちは、例え自分の心であっても
自分として感覚のないものや感じられないものは、コントロールする事など出来ません。
ただ周りの、自然の法則(意識)に流されるだけ。

ですから自分の感性(感覚)を広げてやると
それに比例して心も広くなるというわけですね。

さて、今回も長くなりましたので
次回は感覚が及ぼす影響についてと、まとめのお話をしたいと思います。


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