コラム

 公開日: 2015-10-22 

電力会社が原発の再稼働を急ぐ本当の理由とは ~豊かな社会とは他人の価値観の押し付け?~

東日本大震災の震災後、一時期国内の原発稼働率はゼロの状態にありましたが
その後安全基準を満たしており、事故時には政府が責任を持って対応すると原発が再稼働され
各地で反対の声にも関わらず原発を再稼働する動きが高まってます。

原発の再稼働についてはそれぞれの立場や考えから意見が分かれますが
事故後の教訓を活かさず、各電力会社はなぜ再稼働を押し進めようとするのでしょうか?
しかもここに来て急ぐようにその動きは早まってます。

経済面、コスト面、あるいは環境面(主に大気汚染)などのメリットを前面に押し出し
核のゴミ処理問題については後回しどころか触れもされず
事故になれば手も付けられないのに(制御不能)その心配もないように言われ
直ぐに廃炉にも出来ないなどこれほど懸念を残したままでどうしてそんなに再稼働を急ぐのかと考えると
私はこれからの電力自由化に備えての対応に思えてなりません。

電力が自由化されると電力会社の収益は当然今よりも減収してしまうでしょう。

だから今の内から、今この時期に原発を再稼働させていかないと
その後やって来る電力自由化による競争に打ち負けてしまうという自己都合により
信用や不信など反対の声を無視して再稼働を急いでるようにしか思えないんですね。

もちろんそんな考えが本心ではないでしょうし、単なる私の偏見でしかないですけども
根底にはどこかでそういう思いがあるような気がしてならないのです。
取り組みや動きがそう見えてならないのです。

時を同じく国民の反対の声を無視して成立に押し切った安保法案にしても
多くの民意が反対や止めて欲しいと声を上げてるのに全く聞き入れず
とにかく急いで成立させた政府の姿勢もこれと同じで
これが他者を尊重せず自分の事しか考えてない
自分の意見や自分の価値観の押し付けである自己都合の本質なんですね。

何れにしても決して自分の利益のためではなく
当然国民や社会、人のためを考えての事だとは思いますが
それでも人が嫌がってるものをあなたのためだからと自分の考えを相手に押し付ける事が
果たして本当に相手のためになる事なのでしょうか?

例えそうする事(良かれと思ってする事)が相手のためになるのだとしても
そういうもののやり方ややり取りで事を押し進める手口が私は疑問に思えてならないのです。

誰でも自分の利益を考えるのは当然ですし
だから悪いという事ではなくちゃんと相手の事も考えて動いてるでしょう。

しかし相手(本人)が嫌がる事を押し切ってまでそうさせる事が本当に相手のためなのか?
なぜ嫌がってるのかに目を向けず、止めてくれと言ってるのに何とかさせようとする事は
単なる価値観の押し付けや他人の操作(支配)に繋がらないのだろうかと
個人的ではあるものの心理学の分野に携わってる者として
私はこういった世の中の動向にも口を挟ませてもらいました。

最後に考え方の視点を変えるための一考になる例を挙げてみますと
今回のような原発の再稼働という問題を抱えたクライエントさんが
もし心理カウンセリングを受けに来られた場合を考えてみてください。

原発を再稼働させたいのになかなか出来ないんです、どうしたらいいですか?
というお悩みに対して心理カウンセラーの私が自分の考えや価値観を押し付けて
ろくに話も聴かずに口を挟んだりしたらどう思いますか?

もしかしたら私の言う事をそのまま聞いたら上手くいくかもしれない。
だけど心理カウンセリングを受けに来たあなたの心はどうですか?

世論調査や街頭インタビューなど単に参考意見を聞きたいだけならいざ知らず
本当に何とかしたい悩みがあってそれをこうするべきだと他人に言われたところで
自分の心が納得もしてないままその意見に従ってしまう事がどれほど危険な事か。

人の心を豊かにするものである心理カウンセリングでそういう事を決してしないものを
例え人のために良かれと思ってしてる事であってもそれで本当に人の心が豊かになるのでしょうか?

今回は原発の再稼働や電力会社の思惑を題材にした内容でしたが
視点を題材にされてるテーマにだけ向けて見るのではなく
ぜひ皆様ご自身の人生に焦点を当てて考えてみてください。

人の意見や話を批判するよりそこからいかに何を学ぶかが
豊かな人生の礎になるのだと私は思います。


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