コラム

 公開日: 2016-01-15  最終更新日: 2016-01-17

認知症から紐解く、人が騙される心理とその仕組み ~高齢者じゃなくても人は必ず騙される~

昨今は振り込め詐欺や新手の詐欺が横行して社会問題になってますが
大体こういった類の詐欺に騙されるのは高齢者やお歳を召した方だと相場が決まってます。

このような詐欺の被害に遭ってない人やニュースで耳にする限りでは
何でこんな手口に引っかかるんだと不思議に思いますし
やはりお年寄りだから騙されやすく、認知症で判断力が低下してるんだろうと
ほんとに他人事のように捉えがちです。

しかし実際に考えてみてください。
例えば確定申告のように税務関係や保険の規約などにしても
およそその内容をキッチリ隅々まで把握してる人なんてそう居ないでしょうし
もしそこに少しでも悪意があれば簡単に騙されてしまう人も多いのではないでしょうか?

私たちは行政の国のシステムだからと詳細を把握しないままでも何ら疑ってませんし
ただややこしいと思うだけで安心しきってそのまま利用してるわけです。
というより信頼するしかないんですね。

だからもしそこにほんの少しでも悪意があれば簡単に騙されてしまいますし
自己防衛手段も何も用意されたそのシステムを利用するしかありませんから
私たちにはどうする事も出来ずに簡単に騙されてしまうのです。
むしろ騙された事にも気づいてないかもしれません。

そして何か事が起こってから慌てて揉め事に発展するんですね。
よくニュースになる不祥事の問題もそうではないでしょうか。

皆騙されて騙されて、何もない時は気づいてないけど事が発覚してから騒ぎになる。

このように人が騙される仕組みは
お年寄りだから騙されるとか若いから騙されないとか年齢は関係ありません。
ただ騙されてる事に気づけるかどうか、そして誰が気づくか(気づいているか)なのです。

今回は人が騙される仕組みを詐欺の手口から複雑なシステムに例えてお話しましたが
ここで私がお伝えしたいのは、どうして人は騙されるのかというよりも
人は自分の認知の及ぶ範囲の事しか把握(管理)出来ず
認知の及ぶ範囲外の事は自分が騙されている事にすら気づけないという事。

つまりそこに詐欺のような相手を騙す意図がなくても
人は自分の認知範囲外のところから何か言われたところで到底受け入れられず
それは違う、そんなわけはないと自分の認知範囲内で情報を処理しようとし
この人は嘘を言っている、自分を騙そうとしていると決め付けて判断してしまうわけですね。

これが情報処理能力が低下した認知症の症状であり
例え若い人や認知症じゃない人でも、人は基本的に認知症の世界(認知の及ぶ範囲)を生きてるわけで
認知症とは単に認知不足の事なんだと捉える事も出来ますし
現に認知症の人でも感情は豊かなままである事は実証されています。

ちなみにもう少しわかりやすく言いますと
今回の話も私が何を言ってるのかわからなかったり到底理解出来ない
そんな話は受け入れられないと思いませんでしたか?

そうなんです、これが自分の認知範囲外からものを言われても容認出来ないという人の心理であり
認知症の症状や人が騙される仕組みも同じなんだと私は言いたかったのです。
(私がボキャブラリーに乏しいのも影響してますが)

言われてもまだわからない(わかってない)人もきっと多いと思いますが
わかってるかわからないかなんて大した問題ではありません。
人や自分が何を言ってるのかわからないのも騙される仕組みの一つですし
何せ言ってる私自身もその一人なのですから。

いくら受け入れられなくてもこの事(人は基本的にほぼ何もわかってないんだという事)をどこか心の中に留め置き
日常生活や人間関係を築いていく上で参考にしてみてください。

きっと今までとは少し物の見方が変わって見えるかもしれませんよ。

“心理学でエンターテイメントを提供する”
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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