コラム

 公開日: 2011-12-12 

適切な距離により、関係が上手くいく

私には心を割って話の出来る知り合いが何人かいるんですね。
しかしそれらの知り合いとは
今はもう普段は全くと言っていいほど
直接会って話す事もありません。
メールでのやり取りもありませんね。

以前はよく話してましたが
いつもいつも、真剣な腹を割った話をしてたわけではありません。
毎日顔を合わせてても
しょうもない話や冗談など
どうでもいい事ばかり話してましたね。

だけど人が真面目に話してれば真面目に聞いてくれますし
あまり硬くなり過ぎないように冗談を交えたりもしながらですが
お互いに話しやすい環境にありました。

でね、皆さんカウンセリングででも
人が深刻に悩んでるような場合
解決するまでその人にずっと寄り添って
毎日毎日相談に乗ってあげた方がいいんじゃないかと思いませんか?

実はこれ、逆効果なんですね。

悩みを抱えてる人と日々を共にするほどまでに
べったりとくっ付き過ぎてると
お互い様々な弊害に悩まされる事になるんです。

どんな弊害があるのかは
細かく挙げると限がありませんし
ケースによっても違ってきますので
こうなりますとは言えないのですが
弊害の中の一つに、依存症の傾向も見られるようになります。

つまり、常に相談相手が側にいなければ不安になりますし
相談に乗る側も、その人の事がいつも心配でならなくなります。
心を開いて相手に全て委ねるという事が
必ずしも良い結果になるとは限らないんですね。

どんなに深刻であっても
お互いに距離を取らなければなりません。
適切な距離を置く事が
べったりと寄り添うより効果的なのです。

これは心理的な事なので
ここで難しく考える必要はありません。
なぜその方がいいのかは
心理学の専門分野の話になりますから。

このような事情から
心理カウンセリングでもある程度の期間を置くようにしてるんですね。

私のところではカウンセリングの効果を高めるためと
クライエントさんの利便性のために
月額制でのカウンセリングも導入してるんですが
それでも毎日会ってのカウンセリングはしないようにしてるんです。

なぜかと疑問のある方には
直接カウンセリングの時にお話させていただきますが
これはわざと一定の期間を置くようにしてるんですね。
突き放したいわけでもイケズでもありません。


私にも腹を割って話せるような知り合いがいると話しました。
しかしいくら腹を割った話が出来るといっても
毎日毎日そんな話ばかりしてたわけではありません。

考えてみてください。
お互いどんな仲であろうと
常に深刻な話ばかりだとどうなるでしょうか?
べったりと付き添って
ずっと相手に悩みを打ち明け続けて
それでほんとに悩みが解決するでしょうか?

そしたら相手が聞いてくれなくなったらどうしましょう?
うんざりして聞きたくないからではなく
何か聞けなくなった事情があっての事かもしれません。

私と知り合いの話では
お互いに適切な距離を保ってたからこそ
いざ真剣な話をする時に
お互い身を入れて話を出来たのではないかと思います。

でないとお互い疲弊してしまい
また違う悩みにどっぷり浸かってた事でしょう。

人間関係には居心地の良い適切な距離があります。
近すぎても遠すぎても互いに身を滅ぼしてしまうのです。
問題の解決なんて到底出来たものではありません。

なぜカウンセリングには期間を置くのか。
もしかしたら突き放されたんじゃないか。
いろいろ思う事もあるでしょう。

しかしちゃんとした考えに基づいて
心理カウンセリングは行われています。
私のところだけではないはずです。
どういうカウンセリングルームでも
必ず次回までのカウンセリングに期間を設けてます。

そしてクライエントさんは
その期間の間にいろいろと整理していただきたいのです。
何気なく過ごしてるんじゃなくて
いろんな事に意識を向けてほしい。
自分の心と向き合ってほしい。

単に日々を暮らしてるだけでは
やはり苦しくなったらカウンセリングに頼ればいいという
いつまで経っても依存した考えから抜け出せなくなりますよ。
心理カウンセラーとの関係も泥沼化してしまいます。

どうか誤解なさらないように
どうしてそういう方法がとられてるのか
一度あなたご自身で体験してみてください。
その中で疑問も生まれてくるかもしれません。
その時は自分の頭の中だけで考えないで
心理カウンセラーとしっかりご相談くださいね。



ご意見ご感想、あなたの聞きたい事を聞かせてください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしてます。

“心理学でエンターテイメントを提供する”
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



コラムに対するご意見ご感想などお気軽にお聞かせください。
皆様から頂いたコメントやメッセージは励みになります。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望もお待ちしています。


公式ホームページ http://kyotocl.web.fc2.com/
eメール kyotocl@gmail.com

この記事を書いたプロ

京都カウンセリングラウンジ [ホームページ]

心理カウンセラー 宮本章太郎

京都府京都市上京区大宮通鞍馬口下ル東入新ン町602-2 [地図]
TEL:075-432-0901

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お知らせ・注意事項

お電話やメールはカウンセリングの予約とお問い合わせ専用です。その他のご用件には応じられませんので悩み事の相談や営業目的等のご利用はご遠慮願います。FAX機...

商品・サービス

 『安らぎの時間を作る』をコンセプトに、新しいメニュー(新プログラム)の提供を開始致します。その名も「リラックスタイム」(別称:リフラックス)このプ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
宮本章太郎 みやもとしょうたろう

悩みをじっくり聴き〝心の居場所〟を提供する心理カウンセラー(1/3)

 京都・上京区内、伝統の残る西陣の一角にある静かな佇まい。「京都カウンセリングラウンジ」の宮本章太郎さんがさまざまな悩みに耳を傾けます。「まず、相談者のお話をじっくりお聴きします。身内でも友人でもない第三者に話を聴いてもらうということで、心...

宮本章太郎プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

心と健康に関する情報・知識が豊富です。

会社名 : 京都カウンセリングラウンジ
住所 : 京都府京都市上京区大宮通鞍馬口下ル東入新ン町602-2 [地図]
TEL : 075-432-0901

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-432-0901

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

宮本章太郎(みやもとしょうたろう)

京都カウンセリングラウンジ

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

お人柄などブログを見て、印象の通りのお優しい方でした。

Q、依頼される前、どのようなご要望やお悩みをお持ちでしたか...

M・M
  • 40代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
著書「心理カウンセリングがもっと身近になる本 ~違った視点から見る心理学~」出版のお知らせ
表紙

この度(2014年2月14日)、Amazon.co.jpより書籍「心理カウンセリングがもっと身近になる本 ~違った視点から見る...

蔓延する薬物汚染問題 ~心を蝕む幻覚、幻聴の恐怖と、社会的信用の失墜~

大麻や覚せい剤などの禁止薬物に関する問題は昔からあったものの近年は一般人や若者の間でも広く蔓延している実...

[ 世事世相・所感 ]

待機児童の次は、“待機老人”問題が大きな社会問題に

待機児童の問題が社会問題になってますが私がこれからの社会に、しかもそう遠くない未来に起こる社会問題として...

[ 仕事・生活・ビジネス ]

心理カウンセリングによくある、対応に困るお問い合わせ

心理カウンセリングでは、電話やメールでのお問い合わせの段階からいきなり相談やアドバイスを求められる事はよ...

[ 心理カウンセリングについて ]

加齢が原因ではない?高齢者ドライバーによる交通事故対策

私は近年増加している高齢者ドライバーによる交通事故に関して加齢による認知機能の衰えというより慢性的な疲...

[ 世事世相・所感 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ