コラム

 公開日: 2012-02-22 

認知行動療法は本当にあなたを変えるのか?

うつ病のメカニズムの研究や世間の関心の高さ
そして様々なメディアの影響により
今ではうつ病にもかなりの理解が進んだように思いますが
うつ病の治療や対処法を理解したところで
その人本人への理解が進まない限り
まだまだ根本的な解決へは程遠いように感じます。

お薬などで症状は治せても
考え方という今までのシステムを改善しないと
結局いつまでも生きづらさからは抜け出せないんですね。

これはうつ病本人の考え方だけに留まらず
社会全体としてのうつ病への考え方です。

さて、考え方を変える心理療法として
今最も注目されてるのが、メディアなどでも取り上げられてるように
認知行動療法ではないでしょうか?

この認知行動療法自体は、確かに高い効果を持つものであり
実際考え方をポジティブに変えるのに非常に効果的な心理療法だと言えます。
私自身もその効果の高さ自体に異論はありません。

しかしこの認知行動療法
実際心理カウンセリングなどの現場で行おうとすると
使う場面がないというのが現実です。

なぜか?

一般的にメディアで伝えられてるような
あるしんどい思いをした時の状況ではどんな気持ちだったか?
また、その時の気分はどれくらいだったか?
パーセンテージで表してみましょうという例がよく取り上げられます。

それに対して客観的に考え方を変える事で、今までの考え方から気持ちが楽になり
重い気分のパーセンテージの値も減りました
これが認知行動療法の効果であると伝えられています。

しかし、一般的にはそれで抑うつ気分の解消に繋がるかもしれませんが
実際現場で悩みを抱えて来られるクライエントさんに
そんな単純な事で気持ちが前向きになり
明るくポジティブになるなんて事はありません。

そんな簡単にスイッチが切り替えられるなら
誰もそこまで深刻に悩んだりしませんから。
そういう風に考え方を切り替えられないから思い悩んでるんですね。

まずは話をじっくり聴いてあげて、受け止めてあげるだけで精一杯で
じゃあ認知行動療法をやってみましょうかなんて話にはなりません。

その話を聴いてる内に、クライエントさん自身がある事に気づいたり
段々悩みが改善されていくわけで
本当にどう言ったらいいのか、こう表現するしかないんですが
使う場面がないんですね。

心理カウンセリングの中に組み込む、あるいは自然と取り入れる形はあっても
認知行動療法でクライエントさんに向き合う状況というのがまず出てきません。
いや、むしろ認知行動療法を意識して取り入れようとしても
どこで使えばいいものやら、付け入る隙がないんですね。
それでも無理に組み込もうとすると、カウンセリング自体が成り立たなくなります。

そんな心理療法はクライエントさんの事を考えてない
心理カウンセラー側の自己満足に終わってしまうからです。
クライエントさんは認知行動療法を望んでるんじゃないんです。
悩みや負担の軽減や解消といったものを望んでるんです。

まずもって心に抱えてる問題の大きさや深さが違いますから
メディアで伝えられてるような方法で
クライエントさんが改善されるような事はまずありません。

一つ一つをじっくり、丁寧に向き合っていかなければならないのが実情で
認知行動療法を使おうとして使えるような場面はほんとにありません。

とはいえ、考え方というシステムを改善しない限り
お薬などでうつ病への治療は出来ても
また別の事例で発症してしまうので
根本的な解決には繋がらないでしょう。

そういった際に認知行動療法を上手く活用する事で
うつ病や生きづらさと向き合っていく方法を模索していけたらと思います。

そして今まさに私が取り組んでるものが
生き方を学ぶ心理カウンセリングセミナーだというわけです。

何度も言いますが、認知行動療法自体は非常に効果の高いものです。
心理カウンセリングでは使う場面がないと言いましたが
これを心理カウンセリングとは別のものとして
セミナーとして取り入れる事で今までの考え方を変え
あなたにとってのより良い人生を歩んでいただこうと
現在活動させていただいてます。

近日であれば3月の10・11日に開催しますので
どなた様もお気軽に、どんなものなんだろうという感じでお申し込みくださいませ。
いずれも5名様限定です。

最後に私感ですが、ちょうど一年前
震災のあったこの日にさせていただくというのは
もしかしたら何か縁があるのかもしれませんね。



ご意見ご感想、あなたの聞きたい事を聞かせてください。
メールでけっこうですよ。
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