コラム

 公開日: 2012-08-28 

イジメの問題と向き合う ~子供の世界観についてを知る~

子供にとっては、家庭と学校しか世界(自分の居場所)がなく
いくら居心地が悪くても、我慢してその環境に留まり続けるか
自分で何とか居心地を良くしていくしか他に方法がありません。
その世界の中でしか物事を考えられないからです。

ですからひと度、虐待やイジメなどで自分の居場所を追われると
ただただ生きるのがツライものでしかなくなるんですね。
ツライなんて表現では生易しいかもしれません。
生きるのを諦めるくらい息苦しい状態である事は
度々起こるイジメ自殺などの社会問題を見ればおわかりでしょう。

どうでしょうか?
大人でもどこかの企業に就職したまではいいが
そこで一切仕事もさせてもらえず、職場に自分の居場所がなかったら?

それでも給料はもらえるから何の不満もなく
そのままずっと会社に勤め続けられますか?
仕事をしなくてもいいから楽だし、それで楽しいですか?

自分の居場所がないという事がどれほど残酷な事であるか・・・。

イジメの問題についても同じで
それでも大人なら他の方法を考えますが
子供というのは、今生きてるそこにしか生きる世界がないから
その中で何とかやり繰りしようと必死です。
諦める・逃げるといった事は、世界の終わり
つまり、人生の終わりを意味します。

それ程までに、今自分の生きてる環境こそが全てで
そこで何か、自分の力ではどうにも出来ない問題が起こってしまうと
自分を追い込んで精神異常をきたすか
通常では考えられない行動を起こしてしまうんですね。

今生きてる環境以外に、居場所もなければ逃げ場もないんです。
他に生きる道なんていくらでもあるという事を知らないんですね。
逃げても復讐されるとか、報復が待ってるとか
とにかく今ある環境の中でしか物事を考えられません。

例えイジメ自体が止んでも(解放されても)
その恐怖は人生を通してずっと追いかけて来ます。

そして更に重要な事に、その時の大人(特に先生・教師)の対応によって
見て見ぬ振りやいい加減な対応をしていると
大人への信頼感がなくなり、ますます人を頼る事をしなくなります。
余計自分の世界に閉じこもって、
それが人間不信へとも繋がるんですね。

その時の現場の対応の仕方によって
大人は信頼出来ない存在だと認識させてるわけです。

ここが今、大きな社会問題となってるのです。

そんな大人を信用出来ない子供に対して
いじめ調査対策委員会とか第三者委員会を設けたり
SOSに気付こうだとか、わけのわからないキレイ事ばかり並べてますが
実際それがその子にとって、何の役に立ちますか?
いじめがあるかどうかとか、実態の把握が大事なのではありません。

誰にも頼れず、信用も出来ず、居場所を追われた人間が最後に選択する道は
一つしかないんです。

そして家族に対しては、迷惑をかけてはいけないと
勝手に自己判断して隠そうとしますし
そもそも最初から相談する意思なんてありません。

そんな家族に対してその子が最後に迷惑をかけるもの。
それが自殺なんですね。

だからほんとは、その子は何にも悪くないのに
ごめんなさいと謝りながらこの世を去っていくのです。

何と悲しい事でしょうか・・・。

だからこそSOSに気づくなんて
そう簡単な事ではないんですね。
例え気づいたところで対応を間違えば
結局は人間不信に陥るか、最後の選択をする事になるのですから。

つい感情的になってしまい、長くなってしまいました。

ひとまずこの問題については、今回はここまでにしておきますが
これからも継続して向き合い続けていきます。



ご意見ご感想、あなたのお聞きになりたい事をお聞かせください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしてます。


京都カウンセリングラウンジ http://kyotocl.web.fc2.com/
eメール kyotocl@gmail.com

“心理学でエンターテイメントを提供する”
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



コラムに対するご意見ご感想などお気軽にお聞かせください。
皆様から頂いたコメントやメッセージは励みになります。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望もお待ちしています。


公式ホームページ http://kyotocl.web.fc2.com/
eメール kyotocl@gmail.com

この記事を書いたプロ

京都カウンセリングラウンジ [ホームページ]

心理カウンセラー 宮本章太郎

京都府京都市上京区大宮通鞍馬口下ル東入新ン町602-2 [地図]
TEL:075-432-0901

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
Q&A
セミナー・イベント
お知らせ・注意事項

お電話やメールはカウンセリングの予約とお問い合わせ専用です。その他のご用件には応じられませんので悩み事の相談や営業目的等のご利用はご遠慮願います。FAX機...

商品・サービス

 『安らぎの時間を作る』をコンセプトに、新しいメニュー(新プログラム)の提供を開始致します。その名も「リラックスタイム」(別称:リフラックス)このプ...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
宮本章太郎 みやもとしょうたろう

悩みをじっくり聴き〝心の居場所〟を提供する心理カウンセラー(1/3)

 京都・上京区内、伝統の残る西陣の一角にある静かな佇まい。「京都カウンセリングラウンジ」の宮本章太郎さんがさまざまな悩みに耳を傾けます。「まず、相談者のお話をじっくりお聴きします。身内でも友人でもない第三者に話を聴いてもらうということで、心...

宮本章太郎プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

心と健康に関する情報・知識が豊富です。

会社名 : 京都カウンセリングラウンジ
住所 : 京都府京都市上京区大宮通鞍馬口下ル東入新ン町602-2 [地図]
TEL : 075-432-0901

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-432-0901

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

宮本章太郎(みやもとしょうたろう)

京都カウンセリングラウンジ

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

お人柄などブログを見て、印象の通りのお優しい方でした。

Q、依頼される前、どのようなご要望やお悩みをお持ちでしたか...

M・M
  • 40代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
著書「心理カウンセリングがもっと身近になる本 ~違った視点から見る心理学~」出版のお知らせ
表紙

この度(2014年2月14日)、Amazon.co.jpより書籍「心理カウンセリングがもっと身近になる本 ~違った視点から見る...

接客業・サービス業関係者必見!お客様に気に入られる店舗作り ~苦情に対する意識改革~

接客業、サービス業を営む上でまず立ちはだかるのは何と言ってもお客様の苦情(クレーム)ではないでしょうか?...

[ 仕事・生活・ビジネス ]

蔓延する薬物汚染問題 ~心を蝕む幻覚、幻聴の恐怖と、社会的信用の失墜~

大麻や覚せい剤などの禁止薬物に関する問題は昔からあったものの近年は一般人や若者の間でも広く蔓延している実...

[ 時事・世事世相・所感 ]

待機児童の次は、“待機老人”問題が大きな社会問題に

待機児童の問題が社会問題になってますが私がこれからの社会に、しかもそう遠くない未来に起こる社会問題として...

[ 仕事・生活・ビジネス ]

心理カウンセリングによくある、対応に困るお問い合わせ

心理カウンセリングでは、電話やメールでのお問い合わせの段階からいきなり相談やアドバイスを求められる事はよ...

[ 心理カウンセリングについて ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ