コラム

 公開日: 2013-08-03 

うつ病や自閉症スペクトラムなど、精神疾患に対する社会的な取り組みと理解

うつ病や自閉症などの精神疾患について
病気であったり、病気だから治療するものだという認識が
広く一般的にあると思います。

私はこの認識に対して、否定するつもりはないですが
異論というのか、疑問はあります。

というのも、もしこれらの精神疾患を病気だとし
治療するようなものなら
性同一性障害なんかはどう説明するのでしょうか?

近年は、いわゆるオネエと呼ばれる方たちが活躍し
今やちょっとしたブームのようにもなっています。

必ずしも、オネエ=性同一性障害ではありませんが
性同一性障害も、いわゆる精神疾患だと言えるのではないですか?
そしたら本来は(精神疾患を病気だと定義するなら)、
治療して治さなければならない病気です。

しかしご本人たちは、もちろん生きる上での心の苦しみはあっても
自分は病気だから、元の身体(持って生まれた生物学的な性)に
戻してくれ、治してくれとは思ってらっしゃいません。
むしろ心の性に、身体の方を戻すように望まれてるんですね。

ですが健常者からすれば、性同一性障害も精神疾患ですから
生物学上の性に戻さなければいけませんし
病気なんだから治さなければいけないんです。
なのに本人はそれを希望されてない。
精神疾患は病気なのにですよ?

大きな矛盾ですよね。

精神疾患が病気であるというなら、この矛盾は説明がつきません。
そしたら何を持って健常者、精神疾患者と分けられるのでしょうか。
分けたとしても、精神疾患は病気だから、治さないといけないものなんでしょうか。

何か感染症でも患ってるならまだしも
うつ病や自閉症・発達障害などの、いわゆる精神疾患者個人を
病人として扱い治療するのではなく
そういった方たちを、社会が受け入れていくような体制作りこそ
必要なのではないでしょうか?

治療行為ではなく、上手く社会に適応していけるような
教育プログラムといったサポート体制の構築は必要だと思いますが
精神疾患者だからといって病人扱いし、治療という名目のもと
社会という決まった枠組みの中にハメ込むような行為や考え方こそ
改めていく必要があるのではないかと私は考えます。

もちろん、サポート(あくまで補助的なもの)としての治療は
行なっていく必要があると思いますが
結局社会の偏見や受け入れ体制が整ってなければ
せっかく症状が改善されても
それが元で、また同じ疾患を発症してしまうからです。

そもそもうつ病発症のメカニズムは
脳機能や遺伝的要素も関係するかもしれませんが
やはり大きな原因は、社会的な環境要因が占めてるのではないでしょうか。

オネエと呼ばれる方たちが現在こうして活躍されてるのも
社会が広く、オネエという存在を受け入れたから
メディアなどの表舞台に出て来て、親しまれてるのではないでしょうか。

また、性同一性障害の方たちにとっても
偏見や抵抗感も減り、ほんの少しですが、理解が進んだようにも感じます。
まだまだ完全になくなったとは言えませんけどね。

このように、精神疾患であっても本人の努力は必要ですが
精神疾患だからといって治すべきものとして扱うのではなく
社会的なサポート体制や取り組み、受け入れ体制(理解・認知)こそが
今の社会にまず必要な支援ではないかと考えます。

実際社会として出来る事があるんですから
精神疾患者個人だけに目を向けた、個人単位での治療ではなく
社会という大きな枠組での認識、あるいは構造といったものを変えて行かないと
対処療法的に一人ひとりに向き合っていたのでは
いつまで経っても手に負えないどころか
根本的な問題の解決には至らないと思うんですね。

これで解決!というような問題ではないですが
私はそのお手伝いとして、心理カウンセリングが一助となれるよう
これからも努力してまいります。



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