コラム

 公開日: 2015-03-29 

本を読み込むコツあれこれ

読書をすることについて、人によって様々な見解があろうかと思います。
例えば、小説が好きな人もいれば、エッセイやノンフィクションなどが
好きな人もいると思います。文書には様々なジャンルがあり、すべてを
網羅するのはちょっと難しいので、自分の好きなジャンルをある程度設定
しておいた方が良いと思います。その方が情報が身体に入って来やすくなります。
逆から言えば、日常、インターネットなどでも毎日見ている情報などは興味が
あるでしょうから、そういうジャンルを選ぶのも良いと思います。
いずれにせよジャンル選定は読書をするにあたって非常に大切なことです。
それをすることによって、自分の傾向もわかってきますし、たくさん情報が
入って来ることによって、自分の分野が確定してくるようになります。
一度自分の分野が確定してくると、そこから徐々に幅が広がったり、また
新しい分野が確定したりして、つながりができたりもします。
そうなると、自分に不必要だと感じる情報が減ってくるのが感じられます。

ジャンルが認識できたとして、いざ,本を手に取って、文章を読んで情報を摂取するには
(しかも早く正確に)、作者が作った文章構造、とりわけプロットを読み取ることが必要です。
小説には小説の枠組みがあります。小説は基本的には作者独自の世界観
(アナザーワールド)の設定をイメージして読むと理解しやすいと思います。
作家の中には自分の世界観を文章化する前にジオラマで作ってみる人もいます。
そういった綿密に世界観を組み立てた上でストーリーを構成します。
だから小説が映画化されると、それを見た人は自分のイメージと映画の映像と
照らし合わせてみて、一致したり、しなかったりするところに楽しさを見出だすこともできます。
また文章を読んでいた時には気づかなかったような細かい仕掛けにきづくと、尚面白いと思えます。

一方論文など論理的な文章を読む時にも、構成を考える必要があります。
書く側の立場になってみるとどういう論理構成が最も説得力があるかを考えて書きます。
簡単に言えば、パーツ取り付けの順番と考えてもらえれば良いと思います。
多くの書き手は自分の問題を早い位置に持ってきます。その回答については先に
持ってくる人と後に持ってくる人と両方います。問題は証拠や情報ですが、
この出し方が難しく、書き手も苦労するところです。ですから読み手もこの根拠の部分を
正確に読み取り、その証拠で書き手が何を証明しようとしたか、できたか、できなかった
かを考えながら読むと、より深い理解ができるようになると思います。

私は良い本の判断基準の一つに目次と索引が充実しているものとしています。
その理由としては、本文以外の部分で力が入れられているものは、出版前に他者の目に
触れられている可能性が高いからです。そのように手の入っている書籍は本文のチェックも
行き届いている可能性が高く、また目次も何度も練り直されており、目次が練られていると
いうことは、構成もよく練られているということも意味しており、いいことずくめです。逆から言うと、
目次と索引が充実していない本は急いで作ったことがありありと出ている場合が多いのです。
やはり、突貫工事で作った本は誤植も多く、文章もこなれていない場合が多く見受けられます。

目次と索引をよく見ることで、本全体の構成や、どんな順序でストーリーが展開するのか
どんな手順で証明がなされるのかもよくわかります。
学術書など、内容に無駄がなく、深いものは、読むのに時間がかかるのは自明です。
より正確に内容を理解するには、流し読みでは難しく、メモを取りながら、
読むのが妥当です。取ったメモはパソコンなどに保存しておくと便利です。
最近はタブレットにメモができるのが便利です。私たちが大学生のころはパソコン
は今ほど普及はしておらず、カードに情報を保存するのがオーソドックスでした。
今はなんでもパソコンですが、後からメモを見る時に便利です。
大事なのはメモの取り方です。よく本を読むときに線を引く人がいるのですが、
これはお勧めできません。線を引きながら読むと、最初は大事なところに引こうと思うのですが、
だんだんと全部大事に見えてきて、線だらけになってしまうという経験は多くの人が持っていると
思います。先日、古本をネットで買ったら、一部赤線だらけでした・・・
メモを取るポイントは、論文の場合、まず著者の持っている疑問です。
著者がどのような経緯でどのような疑問を持ったかを正確に抜き出せるようになると、
その周辺の重要事項も見えてくるようになるのです。



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