コラム

 公開日: 2015-04-26  最終更新日: 2015-05-01

臨床心理士指定大学院に入るためになぜ英語のテストが必要なのですか?

この質問は、ここ5年ほど減っていたのですが、昨年、今年とまた増えているように思います。
何か変化の兆しなのかもしれません。

私の考えとしては、英語は必要だと思っています。何度か言ってきましたが、
英語については大学や先生によって考え方がかなり違います。
しかし、臨床心理士指定大学院の英語のテストは必要か、不必要かと問われた場合、
私は必要だと考えています。臨床心理学自体が、英語で生まれた学問であることが
大きな理由ですが、やはり、最新の成果は英語で出ますし、それについて行こうとする
意識は臨床心理士になってからであっても継続する必要はあります。
私が知る医師もほぼ全員、英語の論文を常に携帯していますし、
病状を説明するときに英語の論文を出してきて、
「このエビデンスは・・・」と空気を読むことを拒絶しているかのような
説明を患者にする知人の医師もいます。
やはり、臨床心理士もある程度はそうである必要はあります。

臨床心理士指定大学院に限らず、日本の大学院入試において
英語はほぼ必須です。日本人なのに何で英語?と思われる方は多くいます。
学校によっては
「とにかく英語さえできれば合格するからね」
と明確に言うところもあります。比較的国公立大学の方がその傾向は強いように思います。
英語は、言うまでもなく、世界中で使用されている言語です。
文法的安定度が高い割には、構造が複雑ではなく、文法さえ覚えれば、一応の形は
どこの国の人間でも使えるという便利さがあります。英語は印欧語族に属しますが、
その祖型にあたるインドのサンスクリットという古語は、文法的完成度は非常に高いのですが、
あまりにも組織が複雑すぎて、誰でも使える代物ではありません。かなりハイスペックな
教養人でもなければ使いこなせないでしょう。サンスクリットは、インドに侵入したアーリア人が
持ち込んで確立した言語ですが、アーリア人は西側にも拡散し、イランの語源にもなったと
いわれますから、イラン人の言語もサンスクリットや英語の親戚になります。
そうすると、英語は語族的にも多くの国や民族にとって覚えやすい言語ということになります。
この普遍性が英語が入試において重要視される理由の一つになります。
学問を修得するために、母語以外の言語の習得は、明治時代から必要とされてきました。
実際、当時の多くの学者は、多言語を習得していました。

一方で、現代の受験に英語がついてまわる理由は、英語が現在の世界標準だからという点が
大きいのですが、その意味で、論文をはじめとして、近年は英語で発表することが非常に
多くなっています。どんな学問分野の人でも、暗黙のうちに英語で情報のやり取りができて
当たり前という時代になっています。最低限度として、英語論文から最新情報が引っ張って
来れないと、研究業界ではすぐに時代に取り残されてしまう時代です。
また、英語の勉強というのは、意外に一人でするのは難しく、常に英語に触れていないと
すぐに退化してしまいます。だから英語のテストをすると、付け焼き刃の勉強ではなく、
日常的に高い意識を持って勉強に取り組んでいるかを測るには、非常に良い尺度
ということになります。日本語で書く専門科目については、暗記をしていなくても
その学科に入ってから、本が読めれば問題はありません。しかし、英語ができないと、
不都合がたくさん生じる上に大学院に入ってからでは鍛えにくいということです。
本当は大学院でもっと英語を鍛えて欲しいのですが、なかなか難しいのが実状のようです。
ですから、早く、継続的に英語に取り組み、慣れていると言えるくらいになっておくのが良いでしょう。





******************************

公式ホームページはこちら
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報
ご質問・お問い合わせはこちら

京都コムニタス公式ブログ
京都コムニタス看護学校進学部

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム

この記事を書いたプロ

京都コムニタス [ホームページ]

塾講師 井上博文

京都府京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ402 [地図]
TEL:075-662-5033

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
合格者の声

私がコムニタスに入塾したのは大学3回生の10月でした。大学では法学部に所属しており、心理学に転向することに不安しか抱いていませんでした。塾を選ぶ時は自転車で通え...

臨床心理士指定大学院取材

臨床心理士指定大学院取材-京都光華女子大大学院取材者:京都コムニタス塾長2011年5月12日に京都光華女子大学大学院の臨床心理士指定大学院にインタビューをさせて...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
大学院・大学編入受験専門塾「京都コムニタス」塾長 井上 博文(いのうえ ひろふみ)さん

大学院・大学編入受験合格後を見据えた指導が評判。大人が勉強できる塾です(1/3)

 JR京都駅から歩いてすぐのところに、大学院・大学編入受験を専門とする塾「京都コムニタス」はあります。塾長の井上博文さんは「大人になってから勉強を始めても決して遅くはありません。むしろ、大人になってからの方が中身の濃い勉強ができるはずです」...

井上博文プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

確かな観察眼で生徒の能力を余すところなく引き出せる

会社名 : 京都コムニタス
住所 : 京都府京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ402 [地図]
TEL : 075-662-5033

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-662-5033

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

井上博文(いのうえひろふみ)

京都コムニタス

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

合格体験記

受験を志したきっかけ  私は、ここ数年間がん専門病院におい...

U
  • 40代/女性 
  • 参考になった数(8

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
コムニタスという名称について

最近よく「コムニタス」とはどんな意味ですか?と質問をしていただきます。私としてはちょっとうれしい質問です...

[ 京都コムニタス設立の理念 ]

京都コムニタスの特長

最近、他職種の人や、新規の問合せを頂いた方々から質問され、あらためて京都コムニタスの特長や利点を考えてみま...

[ 京都コムニタスとはどんな塾か? ]

京都コムニタスの利点ー京都駅前立地
イメージ

ものすごくベタな表題ですが、最近よく質問を受けますので、お答えしたいと思います。今回は塾の中身ではなく、...

[ 大学院受験、大学編入受験予備校の選び方 ]

「何が言いたいかわからない」「何がしたいかわからない」からの脱却

私たちが手がける入試にかかわると、必ず直面する問題がこれです。言いたいことを言う場合は、それが伝わらなけれ...

[ 勉強方法 ]

合格速報ー臨床心理士指定大学院 兵庫教育大学大学院 夜間クラス

臨床心理士指定大学院、兵庫教育大学大学院夜間クラスで合格者が出ました。夜間クラスは、主に社会人が受験します...

[ 塾生 合格者 卒業生 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ