コラム

 公開日: 2016-01-28 

心が折れそうと言う人の特徴

これまでも何度か折れない心について書きました。こちらも参照ください。
最近、レジリエンスに関する本はたくさん出ており、研究状況はかなり進んでいるように思えます。その意味では折れない心の作り方や、あり方に関心は高まっていると言えると思います。また、先日、マイベストプロ京都の栗栖佳子先生のアンガーマネジメントの講習を受けたのですが、その時に感じたのは、怒る人、あるいは怒りをコントロールできない人、あるいはできなくなると、心が折れやすくなるのではないかということです。怒りは、様々な流派で二次感情とされます。私もそう考えています。例えば不安が高じて怒りも生じる、というのはよくある話ですし、話をしているうちにだんだん腹が立ってくるという現象は、それ以前の感情に起点があるということになります。

今年、当塾では、数名の人が修論、卒論、大学院に行ってからのレポートなどを作るために、塾に来られています。特に論文を初めて書く人は、よく「心が折れそうです」と訴えます。それに対して私はいつも「折れないようにしてください」と言います。もちろん、それだけでは事の解決にはなりませんから、その後それぞれの対処をするわけですが、疲れてくると、まず何かをする以前に「心が折れそう」と感じるところに特徴の一つがあります。だから、何かをするより先に「折れないようにしてください」と声をかけておくというわけです。

私が見るところの、折れやすい人の特徴をいくつか挙げると、
①「他人の意見を受け入れられない」
要するに他人の話を聞か(け)ない人です。この受容は、いろいろなところで指摘されるように、極めて重要なものです。REBTでも無条件受容を説きます。受容するのに、条件をつけないことがポイントです。「●●してくれたら××する」≒「合格するなら勉強する」というのは、条件つきの類ですが、逆を返せば、「合格できないなら、勉強しても無駄」などという思考が頭の中に残っているということを意味します。無論、こういった人はもろいということになります。それよりも他人の意見を柔軟に受け入れて、いいとこ取りしよう、くらいのたくましさが欲しいところです。

②「わざわざ孤独(な気分)になる」
京都コムニタスでは、周囲と仲がよくなり、互いに支え合うということは珍しいことではありません。生徒さんは、授業がなくても毎日のように塾に来ますから、互いの顔を見るだけで安心感が得られることもよくあります。心が折れそうかな、と思える人は、周囲とコミュニケーションを取ろうとしなくなります。それを「切る」とか「人間関係を整理する」といった系統の言葉で表現し、あたかも自らが切ったことを正しいかのように、また別の人にそれを説明をするというシーンに何度も出会いました。それはプライドなのかもしれないのですが、結局のところ、「私は友達がいない」「私は孤独だ」という方向に持って行ってしまいます。そして「相談できる人がいない」「一人で抱え込んでしまう」、そして「折れた・・・」となってしまいます。自分からわざわざ孤独にならないことも重要です。適切な頼り方を覚えるだけで、かなり変わるはずです。

③「失敗を引きずる」
以前、完璧主義者へのアドバイス というコラムを書きましたが、完璧主義は心を折りやすくします。これは間違いないと思います。折れない人は、ミスをしてもそれを認みるところからスタートし、同じことをしないだけではなく、対処方法について考えたり、失敗を検証します。いわゆる「頭を切り換える」ことができる人ということになります。心が折れる人は、引きずってしまい、いつまでも悩んで、なかなか前に進むことができないということになります。

④「理想のつもりが最初から妥協になっている」
③と矛盾しているように見えるかもしれませんが、矛盾はありません。そもそも完璧などないというところに立脚するならば、「理想」を設定しても、それは追い求める最終地点であって、届かないと言えばそうだけれど、やや理想論的目標というニュアンスになります。あまりに非現実的な理想とはもちろん異なります。私立大学で言えば、建学の精神というものがありますが、これに近い類です。建学の精神通りの学生など、そうは輩出できないでしょうが、大学の理想として、これを掲げることは大学のアイデンティティでもあるのです。例えば、大学が建学の精神を、「どうせ、うちにくる学生なんて」という観点から、「必要最低限のことができる学生を作ります」なんていう風に設定してしまうと、そんな大学に誰も魅力は感じないでしょう。かりにそんな卑屈な精神を持った大学があるならば、すぐにこの厳しいご時世ですから、折れてしまうでしょう。その意味で、理想を掲げたつもりが、最初から妥協にならないようにしておいた方が、折れにくい状態を作ることができるのです。

もちろん、これらと反対のことをすれば折れない心ができるわけではありません。しかし、こういった傾向のある人は、何かしら改善をしておく方が望ましいのは間違いありません。



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