コラム

 公開日: 2016-02-07 

REBTについて

すでにホームページ等でもお知らせしていますが、2月27日に京都コムニタス2016年講演会を開催します。講師の菅沼憲治先生は、日本のREBTの牽引者であり、私もそうですが、今REBTを志している人の多くは、菅沼先生に影響を受けた人になると思います。私自身は、かつてベーシックコースを受けた時に、菅沼先生のデモンストレーションを見て、衝撃を受けました。人間の感情はこれほどまでに人工的なもので、そのメカニズムを知って、うまく使えば、多くの人に利益をもたらすことができると確信を持ちました。私は、京都コムニタスで役立てられればそれでいいと考えていますが、大げさに言えば、日本経済とて、何とかミクスよりも、個々人の不安を低減した方がはるかに経済効果は高いだろうと考えています。景気という気をよくしたいなら、不安を少なくすることが先です。いくら一万円札を異次元に刷っても(刷れると見せかけても)、「どうせ一部の人間のところにしかいかない」という空気と、だから私には関係がないという雰囲気との中では、何も効果を見せません。せっかく公認心理師という国家資格を創設するのだから、国民の不安を少なくする戦略(洗脳にならないように)を立てた方が、経済効果は大きいと思います。しかし、この国のエラい方々は、どうもその当たりに理解がないようです。哲学や宗教への理解がないからかもしれません。

REBTは、現在、日本人生哲学感情心理学会で学ぶことができます。少々大げさな名前ですが、この「人生哲学」の部分について、異論を唱える人はいないと思います。そのくらい、創始者のエリスは、人生哲学を重視したのです。私は、必修の授業の中にこのREBTを様々な局面で導入しています。また必修とは別枠で、合格者用のクラスで心理療法の一つとして講義しています。大半がデモンストレーションになりますが。近年は、私もインストラクターになったこともあり、関西圏でそれを伝えていく方向性を打ち出しています。私は特に受験生や学生に有益だと考えています。海外ではスポーツ選手が最高パフォーマンスをするためによく用いられていますが、受験や就職活動、それに伴う自分づくりに多いに役立つと考えられます。最近では国内でも、アサーショントレーニングや、コーチングに応用されています。また大学の教育の中でこれを使うと効果が上がることも研究成果として出つつあります。当塾を出た人が、今年の修論でREBTの応用であるREE(Rational Emotive Education)の実験をして、それをまとめた人もいます。私が被験者に概説とデモンストレーションをしに、大学まで赴きました。
私自身は、塾や受験分野でよりシステマティックな応用方法の確立を目指しています。私が塾でREBT を使う意味としては、カウンセリングの一つの技法を学ぶというよりも、セルフヘルプを身につけるという意味合いの方が強いです。生徒にとって受験をすることは大変なストレスであり、REBT で言うところの「不健康でネガティブな感情」が極めて発生しやすい状態になります。このような感情は、例えば「不安」や「怒り」などですが、私たちに大きな不利益をもたらします。不安になろうが、怒ってみようが、それで良い結果が出ることなどまずありません。あったとしても偶然でしかないでしょう。そこで、このような
不健康な感情を自分で処理をして、形を変えてしまうと、少なくともその時点でのネガティブな状況に変化をつけることが可能です。どう変化をさせるかは、各人の考え方で決まります。この考え方をREBT では人生哲学と言っています。適切な考え方であればあるほど、より妥当な感情処理ができるのです。不安や怒りなどの不健康ネガティブな感情は、人間であれば必ずと言ってよいほど持っています。かく言う私もけっこう持っています。ですから、持つこと自体を避けることは不可能ですし、否定することもありません。発生した時にどう処理するかが重要なのです。この処理をせすに放置したり、人のせいにしたりすると、例えば、感情の自己制御ができず、嘘をついて他人を誹謗中傷してしまうと、訴えられて、負け、多額の賠償金を請求されることになりかねないのです。つまり結局自分の不利益として帰ってきます。REBT では不健康でネガティブな感情は、自分自身に原因があり、その原因は事実に反する思い込みであり、そこに因果関係のメカニズムを見出だしています。ですから、処理をする場合、まずは原因の方から着手します。つまり事実に反する思い込み(イラショナルビリーフ)を、事実に即した考えに変えるわけです。そうすると、結果である感情も変わるという理屈です。予防医学に似ています。問題は、どう変わるかですが、ここは人によって意見が異なることもあると思いますが、私は基本的に「嫌だけど、つらいけど、まあそれだけと言えばそうだし、それで死ぬことはないし、まあしょうがないか」が下地で、あとは状況を見て言葉を変えていけばよいと考えています。なぜなら、この娑婆世界で生きている限り、嫌なことを避けることは不可能ですし、無理して「嫌、嫌」と叫んだり、それでもどうにかして避けようとする人は、そのしわ寄せを他人に押し付けることを厭わない人です。俗に言う「文句たれ」とか「なんで私が!」発言をすぐにする人はとても危険です。それよりも無理なことを無理にしようとせずに、かつ必要以上に引き受けようともせずに、必要な分だけ嫌なことが自分巡ってくることは、特別なことではないし、それくらいならどうにでもなると考える方が、誰も傷つかないし、平和です。また、何か問題があると、すぐに「自分が悪いとすれば平和」と考え、アクロバティックに罪悪感を持ちたがる人もいますが、これも間違っています。

私は不安という感情は、人間にとって多くの災いをもたらすと考えています。不安が経済をおかしくして、お金が偏り、まわってこない人々に不満がたまり、エネルギーが爆発した歴史は世界中にあります。今日も北朝鮮がミサイルを撃ったという報が大きく出ましたが、これも何らかのイラショナルビリーフの類とみて良いと思います。明らかな自滅的行動です。ミサイルを撃ったというニュースを聞いて、「よくやった」と喜ぶ人は、ごく限られた人だけでしょう。北朝鮮を攻撃してうま味があると考える国が仮にでてしまうと、戦争になることもあり得ます。正義のために戦争をする人などまずいないでしょうから、今のところ確率は低いと思いますが。戦争反対と叫ぶ人は根本的問題として、不安を煽ることをやめ、そして不安に陥った人々の不安を解消することを考えることをすべきです。すべてを他人や政府のせいにして、なんでもかんでも他者せいにすると不安は増えることはあっても減ることはありません。不安は自己の中の問題なのです。エリスは「責任ある楽観主義」という言葉をよく使います。これは重要な視点であり、できるならみんながそう考えた方が、漠然と「平和」を叫ぶよりも、平和になると思います。自分の感情に責任を持つという発想は、とても大事なものなのですが、ほとんど人がそうは考えないと思います。感情知能、EQというものがありますが、これを高める教育に目を向ける必要があると私は考えています。地道に進んで行こうと考えています。



*****************************

公式ホームページはこちら
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報
ご質問・お問い合わせはこちら

京都コムニタス公式ブログ

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム
仏教の魅力を伝えるプロ

REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会

この記事を書いたプロ

京都コムニタス [ホームページ]

塾講師 井上博文

京都府京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ402 [地図]
TEL:075-662-5033

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
合格者の声

私がコムニタスに入塾したのは大学3回生の10月でした。大学では法学部に所属しており、心理学に転向することに不安しか抱いていませんでした。塾を選ぶ時は自転車で通え...

臨床心理士指定大学院取材

臨床心理士指定大学院取材-京都光華女子大大学院取材者:京都コムニタス塾長2011年5月12日に京都光華女子大学大学院の臨床心理士指定大学院にインタビューをさせて...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
大学院・大学編入受験専門塾「京都コムニタス」塾長 井上 博文(いのうえ ひろふみ)さん

大学院・大学編入受験合格後を見据えた指導が評判。大人が勉強できる塾です(1/3)

 JR京都駅から歩いてすぐのところに、大学院・大学編入受験を専門とする塾「京都コムニタス」はあります。塾長の井上博文さんは「大人になってから勉強を始めても決して遅くはありません。むしろ、大人になってからの方が中身の濃い勉強ができるはずです」...

井上博文プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

確かな観察眼で生徒の能力を余すところなく引き出せる

会社名 : 京都コムニタス
住所 : 京都府京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ402 [地図]
TEL : 075-662-5033

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-662-5033

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

井上博文(いのうえひろふみ)

京都コムニタス

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

京都教育大学大学院 教育学研究科 学校教育専攻 教育臨床心理学コース 合格

私は10年間社会人を経験しました。数年前から臨床心理士にな...

Kさん
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(6

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
コムニタスという名称について

最近よく「コムニタス」とはどんな意味ですか?と質問をしていただきます。私としてはちょっとうれしい質問です...

[ 京都コムニタス設立の理念 ]

京都コムニタスの特長

最近、他職種の人や、新規の問合せを頂いた方々から質問され、あらためて京都コムニタスの特長や利点を考えてみま...

[ 京都コムニタスとはどんな塾か? ]

京都コムニタスの利点ー京都駅前立地
イメージ

ものすごくベタな表題ですが、最近よく質問を受けますので、お答えしたいと思います。今回は塾の中身ではなく、...

[ 大学院受験、大学編入受験予備校の選び方 ]

合格速報ー臨床心理士指定大学院 兵庫教育大学大学院 夜間クラス

臨床心理士指定大学院、兵庫教育大学大学院夜間クラスで合格者が出ました。夜間クラスは、主に社会人が受験します...

[ 塾生 合格者 卒業生 ]

12月の勉強方法

昨日も書きましたが、12月に入りました(入っちゃいました)。もう師走で、今月も、あっという間に終わり、2017年...

[ 勉強方法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ