コラム

 公開日: 2016-06-07 

大学院受験や編入受験で失敗しないためにしておかねばならないこと

大学院受験や編入受験で失敗する人は、ある程度の傾向があると思います。成功する人の傾向というのは、意外にわかりにくいものですが、失する人の傾向はかなり明確です。だからこそエラーチェックをしていく必要があるのですが、指導者がうまくリードとコーチをすれば、それなりにr対応はできます。それではどのような人が失敗しないのでしょうか。要素としては、学科、面接、書類です。

まずは学科面についてですが、やはり英語力は必要です。英語学習と試験対策については、何度か触れてきましたので詳細は省略しますが、「英語ができないから、英語のない学校の受験をする」という考え方は、あまり適切ではありません。英語がない試験の方が自分にアドバンテージがあると言える状態にしておくことが重要です。

次に専門科目ですが、これは受験する試験の内容、学科によってかなり変わってきますが、臨床心理士指定大学院受験において、少し変わった傾向があるとすれば、今まで心理学に触れたことのない人が受験するということです。これまで見てきた経験から言えば、初めて心理学を学ぶ人が、いきなり受験してもまず合格は難しいでしょう。他の学科では、たまに合格できたという話を聞きます。当塾では、当然ながら、初めて心理学を学ぶ方がたくさん来られます。要は、学科は早く始めて、うまく積み重ねができた人であれば十分に対応ができます。それにはまず時間をしっかり確保することが必要です。大人になると時間の確保が一番難しいと言えます。京都コムニタスでは、授業があっても、なくても塾に来るように生徒に言っています。塾に来るということは、勉強をするために来るということに直結します。これはある意味大学よりも純粋な目的遂行場所になっています。大学は楽しい施設でもありますので、必ずしも勉強だけをする場ではなくなっています。時間は受験を決意したその日から、一日最低3時間以上は確保しましょう。だらだら勉強時間という名目で取ると、大学生なら8時間くらい時間をとれる人もいます。しかし、「結局寝てしまう」とか「集中できない」などと言って純粋に勉強ができていないという訴えをよく聞きます。もちろん、学科に不安のある人は予備校に行くことは必要なことです。他者から習ってみるのも一つの方法です。

学科でもう一つ重要なことは道具をそろえることです。何でも形からというわけではありませんが、それでも道具は必要です。基本的なところではまず辞書です。心理学で言えばもちろん『心理学辞典』です。おそらく最もオーソドックスなものとして有斐閣の辞書は心理学を学ぶ人にとっては必須アイテムになっていると思います。最近、誠信書房からも、新しいものが出ています。たまに心理学科に属していながら、辞書を開いたことがないという人もいますので、そういうことがないように辞書を使いこなせるように訓練をしておくだけでもかなり違ってきます。辞書を引き続けられることは非常に重要なことです。それはすなわち、興味を持続することができるということを意味します。次に問題集ですが、最初のうちはあまりこだわらなくても良いと思います。大学受験の延長と考えている人は、一冊の問題集を持ってきて、「これだけ覚えたら大丈夫ですか?」なんて質問をしてくることもありますが、もちろんそれでは失敗するでしょう。問題集を使うにしても複数こなす必要がありますが、どれが良いかは個人差がありますので、私たちに質問をしてもらえるとよりよいものが提供できると思います。

次に研究計画書や志望理由書といった書類ですが、こういった書類は、大学院受験や編入受験をする際に必ずといって良いほど求められます。考えてみれば当然のことで、試験官側からすれば、ほとんど情報がない中で、合格者を出さねばならないわけです。特にこの種の入試は、学科の点数だけ高ければいいわけではありません。適性や人間性も見られます。それには面接だけではなく、提出書類を見れば、多くの情報を得ることができます。しかし、書類を軽く見ている人は意外に多く、学科を受ける前に勝敗が決している人もいます。特に研究計画書は、学校によっては合否に直結することも少なくありません。しかし、当塾にこられる方で、不合格を経験した人の中で、「研究計画書は問題なく、学科だけを鍛えれば良い」という人に出会ったことはありません。ほとんどの人がそこが足かせになっています。
これは志望理由書も同様です。このような書類は綿密な準備が必要です。運を天に任せては決して良くないものです。むしろ学科の方が運も含むと思います。書類は、才能は関係ありません。努力と情熱の証明書と思っていただければ、抽象的ですがよりわかりやすいと思います。野球の守備ようなもので、好不調の波はほとんど関係ありません。

次に面接対策も、私たちが手掛ける受験では必須です。英語の試験がなくとも、面接は必ずと言っていいほどあります。しかし、意外と面接を軽く見ている人は多いと思います。学校にもよりますが、面接を重視している大学が大半です。例えば、臨床心理士指定大学院で言えば、兵庫教育大、帝塚山大などは面接の配点が大きくなっています。このような大学は面接対策をしっかりとしておかないと学科で点数が取れたとしても逆転を許してしまうこともあります。そのかわり逆もあり得るということです。また、別の観点から言えば、面接の配点は他の科目と同じであっても、面接の点数だけが極端の低くなっていることもあります。しかし、本人は知る由もありませんから敗因を「英単語のせい」などととぼけたことを思い込んでいることも多々あります。
面接や小論文など、いわゆる学科外の試験は、得てして「なんとかなる」と漠然と思い込まれていることが多いのですが、実は「どうにもなっていないのにも関わらず、無策で挑む」ケースが後を絶たないのです。これは意識の有り方を変えるしかありません。大学院の場合は、面接は様々な面が見られます。まずは研究計画です。入学後すぐに研究ができる状態であるかどうかが見られるわけですが、「すぐに研究ができる状態」について、しっかり理解していないと危険です。すぐに研究できる状態とはまず、参考文献が押さえられているかどうか、これは近年は特に日本語外の言語の参考文献も含みます。押さえるというのは「読める」ということです。読めるということは「理解ができる」ということに加えて、「情報が使える」ということでもあります。もちろん、インターネットだけをコピペして「調査した結果、ねつ造と判明した」なんてな愚かなことを言ってはなりません。参考文献以外では、方法論が身についているかどうかも見られます。臨床心理士指定大学院であれば、統計ができると言えるだけで一歩前進です。適切な尺度を選定できることも大切です。あるいは論文を読んだときに数字が読めるという能力も必要です。さらにポイントになるのは、現実的な研究フィールドを持っているかどうかです。例えば佛教大学大学院の通信課程でも過去の合格者は総じて自分の研究フィールドを持っている人でした。しかし、社会人でもなければ、フィールドなど持っているはずもありません。ましてや心理学以外の学科から受験する人は極めて不利になります。しかし、諦める必要はありません。フィールドがなければ作れば良いのです。当塾では独自調査をしてもらうことがよくあります。自分なりに調査をしてから研究計画作成につなげるのです。これだけでも面接で高評価をもらえます。

以上は、成功するためというよりは、失敗しないためにしておかねばならない基本的なことということになります。


***************************

公式ホームページはこちら
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報
ご質問・お問い合わせはこちら

京都コムニタス公式ブログ

自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム
仏教の魅力を伝えるプロ

REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会

この記事を書いたプロ

京都コムニタス [ホームページ]

塾講師 井上博文

京都府京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ402 [地図]
TEL:075-662-5033

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
合格者の声

私がコムニタスに入塾したのは大学3回生の10月でした。大学では法学部に所属しており、心理学に転向することに不安しか抱いていませんでした。塾を選ぶ時は自転車で通え...

臨床心理士指定大学院取材

臨床心理士指定大学院取材-京都光華女子大大学院取材者:京都コムニタス塾長2011年5月12日に京都光華女子大学大学院の臨床心理士指定大学院にインタビューをさせて...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
大学院・大学編入受験専門塾「京都コムニタス」塾長 井上 博文(いのうえ ひろふみ)さん

大学院・大学編入受験合格後を見据えた指導が評判。大人が勉強できる塾です(1/3)

 JR京都駅から歩いてすぐのところに、大学院・大学編入受験を専門とする塾「京都コムニタス」はあります。塾長の井上博文さんは「大人になってから勉強を始めても決して遅くはありません。むしろ、大人になってからの方が中身の濃い勉強ができるはずです」...

井上博文プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

確かな観察眼で生徒の能力を余すところなく引き出せる

会社名 : 京都コムニタス
住所 : 京都府京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ402 [地図]
TEL : 075-662-5033

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-662-5033

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

井上博文(いのうえひろふみ)

京都コムニタス

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

合格体験記

受験を志したきっかけ  私は、ここ数年間がん専門病院におい...

U
  • 40代/女性 
  • 参考になった数(8

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
コムニタスという名称について

最近よく「コムニタス」とはどんな意味ですか?と質問をしていただきます。私としてはちょっとうれしい質問です...

[ 京都コムニタス設立の理念 ]

京都コムニタスの特長

最近、他職種の人や、新規の問合せを頂いた方々から質問され、あらためて京都コムニタスの特長や利点を考えてみま...

[ 京都コムニタスとはどんな塾か? ]

京都コムニタスの利点ー京都駅前立地
イメージ

ものすごくベタな表題ですが、最近よく質問を受けますので、お答えしたいと思います。今回は塾の中身ではなく、...

[ 大学院受験、大学編入受験予備校の選び方 ]

看護の小論文で問われやすい問題
イメージ

京都コムニタスは社会人の看護学校受験を手がけていますが、よく小論文が出題されます。看護系小論文の出題パター...

[ 社会人の看護学校受験 ]

「何が言いたいかわからない」「何がしたいかわからない」からの脱却

私たちが手がける入試にかかわると、必ず直面する問題がこれです。言いたいことを言う場合は、それが伝わらなけれ...

[ 勉強方法 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ