コラム

 公開日: 2011-07-22  最終更新日: 2014-02-09

京都コムニタス設立のきっかけ6

私の中で個別対応ができなければ、それは教育機関ではないと
考えています。よく「個を大切にする」「個性を伸ばす」と
宣伝しているのを見ますが、当たり前のことです。ことさら
こんなことを書くと、余計怪しいと思うのは私だけでしょうか。
今の京都コムニタスでも、研究計画にせよ、志望理由にせよ、
みんな違っていて当然です。それぞれが最高のパフォーマンス
が発揮できるように、能力を作るのが我々の仕事です。

自分の目指すところが、少しずつ見えてきた二十代半ばで、
私は個別指導の塾二つに行きました。この時、いろいろな意味で
たくさんのことを学びました。それまでは「学ぶ」ということは
どちらかというと「良い」ことで、勉強すると、人から(親から)
誉められるものであるという意識が、まだどこかにありました。
つまりまだ子どもでした。だから、多くのことを経験してきたつもり
でしたが、所詮子どもの遊びに気がはえた程度だったと思います。
以前京都コムニタスに学生だけで運営するフリーペーパーの会社が
問い合わせて来て、ビジネスライクの話がしたいと言います。
要するに彼らのフリーペーパーに広告を掲載して欲しいとの主張でした。
正直、フリーペーパー自体の出来は稚拙で、広告掲載する意味を
感じなかったのですが、代表者が自ら来て、「学生たちが頑張って…云々」
の寝言を言わず、ビジネスとして、お互いの利益になる話がしたいと
申し入れてきました。その心意気を買って、とりあえず彼らの話を
聞いたのですが、ビジネスライクとは、広告料が高いだけでこちらのことを
全く勉強していませんでした。一人、学生の取材者のような人をよこして、
突然授業を見学させろといい、しかも15分で退席。
文字通りお話にならないので、断りました。そうすると、その取材者から
涙ながらの謝罪と、「もう一回チャンスを…」と懇願のあとは、
いつの間にか自分たちが被害者的発言…結構うんざりしましたが、
私も彼らと変わらない程度の時期があったということです。
20代半ばは、まず自分の甘さに気づかされた時期でした。

どのあたりの甘さかというと、まずは、根本的なことですが、
仕事に対する意識です。以前は●●時から●●時まで「勤務」
しているのだから、その分のお金はもらって当たり前と思っていました。
しかし、経営者からしてみれば、これは寝言です。
社長で社員に給料を出して、自分の生活費はアルバイトをしている。
そんな人を私はたくさん知っています。お金は降ってはきません。
地面からも生えてきません。だから「労働」をしたら金が入ってくる
というのは、単なる思い込みにすぎないという、至極当たり前のことを
思い知らされる出来事がたくさんありました。この時、仕事というものは、
「一生懸命する」のではなく、「365日24時間営業」であって当たり前
という意識ができました。今でもよく周囲から「過労死するよ」と
言われますが、極端な言い方をすれば、それはそれで別にかまいません。
もちろんそんな気はさらさらありませんが、仮に、急死してしまい、
それが過労が原因なら、その程度だったとあきらめるだけの覚悟は
「365日24時間」できています。
この覚悟はこの時期に身についたと思います。今考えてみれば
遅いのではないかと思います。大学院に入った時に人生について様々な
覚悟をしていたつもりでしたが、その程度の覚悟は甘かったということです。

次に「人(従業員)を使うということ」に対する甘さです。
この当時、私に経営について様々なことを教えてくれた人が
(本人は教えているつもりはなかったと思いますが)
よく言っていた言葉があります。それは
「企業にとって人は血液である」
というものです。一見至言ですし、実は結構いろんな人が同じことを
言っています。しかし、その人物は、ちょっと違った意味で言っています。それは
「悪い血液は体外に出せ」
という意味です。ただしこの人物は新しい血をいれて悪い血を出すという
循環の発想ではなく、ただただ、悪い血を出せというだけの発想でした。
要するに、役に立たなければ、早く切り捨てろ、という意味です。
はっきり言って、この点について全く共感しませんが、悪い血を出す
ということは、別に間違っていません。問題は「悪い」と判断できる
目があるかどうかです。何にとって悪いか、誰にとって悪いか、
もう良くはならないか、このあたりについてはドライな目線が必要です。
しかし、目が曇ってしまうと、実は自分が一番「悪い血」になって
しまっていたりするのです。こうやって他者を使うという意味が
少し分かってきました。それまでは、自分がすべてやらねばならないという
考えが強くありました(今もありますが)。
しかし、従業員を信用して、かつドライな目で企業にとって必要な血液であるかどうか
(自分個人にとってではなく)
を見る目線が少し養われていきました。
この時期に学んだことは他にもあります。

続く


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