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京都・祇園でお座敷遊びをコーディネートする、お座敷アーティスト(1/3)

舞妓さんや芸妓さんとお座敷遊びを盛り上げる、京都・祇園のエンターテイナー
昔ながらの街並みに奥ゆかしい趣(おもむき)が感じられる京都・祇園。一歩足を踏み入れると、どこからか三味線の音色が聞こえてきそうな優雅な雰囲気が漂います。昼間は観光客でにぎわう花見小路。夜になれば舞妓さんや芸妓さんが行き交い、月明かりの下で石畳をコポコポと歩く、おこぼの音は何とも風流だそう。歴史あるお茶屋さんも数多く軒を連ねる、そんな祇園・花見小路に料理屋「美登幸(みとこう)」はあります。美登幸の創業は昭和初期。堀川ごぼうや加茂なす、九条ねぎに代表される京野菜や鱧(はも)など京都ならではの新鮮な食材をふんだんに使った京料理を味わいながら、リーズナブルな料金でお座敷遊びを楽しめるとあって人気の高い料亭です。
主人の平野陽さん(以下、あきらさん)は、舞妓さんや芸妓さんとともにお座敷遊びを提供する「お座敷アーティスト」。昔で言うところの「太鼓持ち」です。太鼓持ちとは、「男芸者」とも言われ、宴席や酒席において自ら芸を披露し、舞妓さんや芸妓さんと場を盛り上げる人のこと。今では全国でも数名しかおらず、あきらさんは自ら「平成の太鼓持ち」や「お座敷アーティスト」と名乗り、お座敷遊びのコーディネーターとして活躍しています。日本の伝統文化であるお座敷遊びにおける貴重な存在なのです。
美登幸のお座敷遊びでは、あきらさんと舞妓さん、芸妓さんによる楽しいおしゃべりやゲーム、祇園小唄などを満喫できます。襖(ふすま)越しに虎(とら)やおばあさんの身振りで舞妓さん、芸妓さんとジャンケンをする「とらとら」や、うちわを手にして一緒に踊る「吊りぼんぼん」など、最初は恥ずかしいと思っていても、時間がたつほどについ夢中になってしまうのだとか。「アホになって楽しめばよろしい」と豪快に笑いとばす、あきらさん。その独特な語り口調にはエンターテイナーならではの、聞く人を一気に引き込む力がありました。
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