コラム

 公開日: 2012-05-04  最終更新日: 2014-01-18

住宅の火災保険を考える【1】これから住宅を購入・新築する予定


 これから何回かに分けて火災保険について書いていこうと思います。

 このコラムを読んでくださっている皆さんのお住まいは
 持ち家でしょうか??賃貸でしょうか??

 持ち家でしたら、住宅ローンは残っていますでしょうか??
 すでに完済でしょうか??これから購入されますでしょうか??


 ということで、次の4つに分類してお話を進めていきたいます。

 【1】これから住宅を購入・新築する予定
 【2】持ち家:住宅ローン返済中
 【3】持ち家:住宅ローン返済済み・一括購入
 【4】賃貸

 順々に解説していきます。
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 【1】これから住宅を購入・新築する予定

 住宅展示場を見学されているような状況でしょうか??
 マンションの内覧会へ足を運ばれているような状況でしょうか??
 工務店さんと仕様を相談されているところでしょうか??
 (資金計画全般については別記事で書いていきたいと思います。)

 火災保険については見積もりが出ていますでしょうか??
 不動産屋さんもしくは金融機関さんから詳細な説明を受けられましたでしょうか?? 

 不動産屋さんや金融機関さんを通じて火災保険に加入されるケースが圧倒的に多いのではないかと思います。多くの場合「団体割引」となっていますので確かに割安です。


 しかし、補償内容を1つ1つ確認して加入されている人は稀です。
 火災保険もいわゆるセット商品です。
 火事だけでなく、水災(床上浸水など)、風災(台風・竜巻)・ひょう災・雪災(大雪)、盗難、不測かつ突発的な事故、個人賠償責任保険などなど実にさまざまな補償が組み合わさっています。

 土地を含め2000万円や3000万円を超えるような買い物をするのが住宅購入です。
 木造一戸建ての場合、住宅ローンの返済期間と同じ35年間の火災保険料が50~100万といった金額を見ても、住宅そのものの金額が大きいのであまり気にされないケースが多いように感じます。

 不動産屋さんや金融機関さんが提案してくれているのだろうから間違いないだろう、間取りやローンのことで頭を使ったので火災保険は何でもいい…
 いえいえ待ってください。仮に50~100万円だとして、そんな大きな買い物を何の選択肢とも比較せず決めてしまうのって、他では考えられないのではないでしょうか??

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 ズバリ書いていきます。

①「水災」は必要でしょうか??

 購入を考えておられる自治体のWebでハザードマップを確認してください。
 水災を除くことができれば約3~4割の保険料を抑えられるケースが多いです。
 
 <参照:京都市防災マップ 水災害編(洪水・内水ハザードマップ)>
  http://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000089718.html
 

②「風災・ひょう災・雪災」は必要でしょうか??

 太平洋側は台風の大きな被害も考えられるかもしれません。
 特に平野部では竜巻の発生も考えられる時代になってきました。
 日本海側だと雪による大きな被害もあるかもしれません。

 マイベストプロ京都のコラムですから京都市で考えてみると、内陸の京都市内で台風の被害や大雪の被害が、住宅に致命的なダメージを与えるほど大きくなるとはなかなか想像できません。竜巻の発生も想像しにくいです。

 ちなみに2012年4月末現在、「風災・ひょう災・雪災」補償を外せる火災保険商品の取り扱いは4社しか把握していません。(2012年10月、2社から3社へ修正)(2013年11月、3社から4社へ修正)


③「不測かつ突発的な事故」は必要でしょうか??

 よく例に出されるのが、家具を運んでいてドアを破損した、テレビを壊したなどです。
 仮にドアやテレビが破損していくらくらいお金が必要になるでしょうか??
 そのための保険料はどの程度でしょうか??

 この補償があるときと無いときでは保険料がそれなりに変わってきますので、違いを知ったうえで考えたいところです。 


④「個人賠償責任保険」は必要でしょうか??

 自転車に乗っていて人にけがをさせてしまった、上階から物を落としてしまって通行人にケガをさせた、、、というような補償です。
 これが必要か不必要かでいえば今の時代、私は必要だと思います。

 ただし、この補償は他の損害保険と重複しているケースがあります。
 例えば、自動車保険に同じ名称の特約はついていませんでしょうか??

 
⑤地震保険

 地震保険は地震で建物が倒壊したときに保険金が出るものだと思っておられる方々もまだまだおられます。
 地震による火災は、通常の火災保険では保険金が出てきません。
 地震による地盤沈下や液状化等も同じくです。
 特に住宅ローンを抱えておられる際には必須の補償だと言えるでしょう。

 とはいえ、1つだけ注意点があります。
 地震保険は最長で5年間です。火災保険が35年間でも地震保険は5年間です。
 5年後に更新の手続きが必要です。5年後に再度保険料が必要ですので頭に入れてかねばなりません。
 なお、最長の5年間で加入すると4.45年分の保険料で加入できます。
 1年更新に比べて割安です。単純計算で年あたり11%安いです。
 銀行の普通預金や定期預金の利率を考えたり、毎年の手続きの煩雑さを考えると、加入されるのであれば地震保険は5年をお勧めしたいところです。

 
⑥家財 

 保険会社の「簡易計算表」で算出される額での自動設定が多いかと思います。
 世帯主の年齢と家族構成で自動的に評価される方式です。

 家財とは建物以外のすべてです。家具・電化製品・衣服・雑貨すべて家財です。
 確かにすべてを足し合わせるとかなりの額になることは間違いありません。

 とはいえ、すべてを保険でまかなう必要があるのかどうかは別の話です。
 世帯主が30代で子ども2人だと、1000万円を超える設定が当たり前なのが「簡易計算表」です。
 例えば、半分の500万円で保険料がどのように変わってくるのか、知ってみることはたいせつだと考えます。

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 他にも特約はたくさんありますが、まずは主な補償を取り上げてみました。
 次回以降の分類解説のなかで、今回以外の補償の例も取り上げていく予定です。

 ご意見・お問い合わせはこちらから。
  https://mbp-kyoto.com/money-2nd/inquiry/personal/

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  http://money-2nd.com/consulting/

 あわせて読んでいただきたいコラム
  ・住宅の火災保険を考える【2】持ち家:住宅ローン返済中
   http://mbp-kyoto.com/money-2nd/column/5139/
    新規加入のケースでもあてはまる「特約」について主に取り上げています。

  ・住宅の火災保険を考える【3】持ち家:住宅ローン返済済み・一括購入
   http://mbp-kyoto.com/money-2nd/column/5171/
    共済との比較や免責金額についてはこちら。
  ・住宅の火災保険を考える【5】まとめ・意外な見直しポイントになるのが火災保険
   http://mbp-kyoto.com/money-2nd/column/5340/
    考え方を改めてまとめています。
  ・病気やケガで長期間働けなくなってしまったときに ~長期就業不能所得補償保険~
   http://mbp-kyoto.com/money-2nd/column/4319/
    住宅ローンを組まれる人には必ず読んでいただきたいです。

 日々をつづった日報はブログにて。【2009年9月より毎日更新中】
  http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/

 <注記>
 このコラムでは、あくまでも選択肢をお伝えしています。
 最終的に決定される補償の種類や額はご自身の判断となりますことご理解をお願いします。
 具体的な補償の考え方や見積りについては、お近くの保険会社や保険の代理店、不動産屋さんや工務店さん、ファイナンシャルプランナー(FP)等にご相談ください。

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