コラム

 公開日: 2014-07-31 

激烈反応型社会

 最近はブログやツイッター、はてはフェイスブックなどでふと何気なしにつぶやいたことでマスコミ等から大批判されるという事件が相次いでいる。何の気になしに書いたことでも、全世界に向けて発信されているということの自覚が足りないのではないかということは少し前に書いた。
 そのような一連の事件の中で、県議会議員が自殺と見られる亡くなり方をされたという痛ましい結果も出ている。

ブログ等で書くことに気をつけることはもちろんであるし、それなりの立場にある人は発言には注意しなければいけないと思うが、表題のように、最近の日本はそうした出来事に過剰反応しすぎるというところもあるであろう。もちろん発言の中身によっては激烈に批判されて然るべき発言もあるが、テレビで見ていて、「謝罪しているのだし、人間には間違いもあるのだし、その程度で許してやったらどうや(吉本新喜劇の辻本さんではないが)」と思うこともないではない。
 報道というのは、各マスコミで多少違う視点からの情報伝達があるのが本来だと私は思っていて、ある事件があり、批判される中でも、違う発言があってもよいのではないかと思うことがある。
 以前、鳥インフルエンザに罹患した鳥を市場に流したということで、養鶏業者を連日マスコミが批判した結果、当事者が自殺したというケースもあった。
 もちろん市場に流したことは批判されるべきであろうが、鳥インフルエンザは自然災害であり、何もあの養鶏業者がそうしたウイルスを作り出した訳ではなく、ある意味では彼らも被害者であったのである。そうした視点の報道はあの当時なく、私は記者に対して、「彼も被害者ではないか」ということを話したことがあった。
 報道は時には人を間接的にではあれ、死に追いやるのである。
 逆に、何かを持ち上げることに対しても激烈に反応したりする傾向が出てきているような気もしている。両極端に、激烈に反応し、全てを忘れるという社会になってきているように思われる。
 様々な意見がある方が健全だと思うのであるが、明治維新の際も、あれだけ「尊皇攘夷尊皇攘夷」と言っておきながら、倒幕が果たされると、さっさと欧米諸国と友好関係を結んで、それで特に誰も何も言わなかったのが日本国民なので、元々の国民性といえばそうななのかも分からない。

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