コラム

 公開日: 2014-09-12 

交通事故の加害者側代理人

 交通事故の被害者側の代理人をすることが多いので、被害者から交通事故の加害者側代理人に対する憎悪・悪感情等々を聞くことが多い。
 中には、「先生、あの弁護士殴っていいですか」という物騒なことをいう人もいる。そういう人には、当然「ダメです」ということになるが。

 加害者の事件をされる先生の中には、本当に頭が下がる丁寧な仕事をする人もいれば、何千件と事件をこなしているうちに、ルーティンワークで麻痺しているのかなと思う人がいないではない。

 交渉してダメなら調停を出して、それでもダメなら債務不存在確認請求訴訟を保険会社側から起こすという流れ作業のようにされることもある。事件を進めるために、やっているのだとは思う。あと、判決が出るまで損害金も発生するから、それを抑えるという意味合いもあるのだろうか。保険会社の代理人はスポットで数件したことがあるだけだから、そのあたりの実情はわからないが。
 被害者からしたら、まだまだ体が痛いし、治療したいし、裁判はまだ後でいいと思っていることもある。

 債務不存在確認請求訴訟も、内容を見ると、本当に、「ゼロ」ではなく、保険会社側からしても、あと一定額支払わないといけないような事案であることを認識しつつ、事件を前に進めるために提起しているのだなと思う事件もある。
 何かで読んだが、裁判官の講演録か何かで、このような事件の場合、被害者はまだ具体的請求をする意思がない場合には、「訴えの利益がない」という考えも成り立つということであった。
 読んでなるほどと思ったものである。

件数はたくさんあるかもしれないが、事件はやはり個別であるし、被害者も個別なので、あんまり杓子定規なやり方でされると、被害者もそりゃ怒るわな、と思うこともある。

 被害者の方からすれば、加害者側代理人は敵であり、気持ちが相容れることはきっとないのであろう。

この記事を書いたプロ

中隆志法律事務所 [ホームページ]

弁護士 中隆志

京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL:075-253-6960

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決の事例

1、自賠責では後遺症が非該当とされ、損害保険会社から債務不存在(要するに保険会社側から賠償金の支払義務がないことの確認をする為の裁判)訴訟を提起されたが、判決...

弁護士費用について

 マイベストプロを見られた方は、初回相談料を無料にさせていただいております。 ご予約の際にお問い合わせください。 また、当事務所の3名は、全て法テラス(...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中隆志 なかたかし

多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい(1/3)

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さん...

中隆志プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

交通事故、離婚、遺言・相続で適切な対応は中隆志法律事務所へ。

会社名 : 中隆志法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL : 075-253-6960

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-253-6960

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中隆志(なかたかし)

中隆志法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

お金もうけではなく、依頼者のための弁護士だと思いました。

 一審判決が出たときに、丁寧な説明をしていただいて、控訴...

Y
  • 50代/男性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
寒い時の服

 寒波が来ている。 ビジネスマンではあるが、寒い時の服は見た目より機能を取るようにしている。 薄いステ...

足の親指の爪が取れるの巻

 サッカー経験者は誰でも経験していることであろうが、左足の親指の爪が取れている。 完全に取れた訳ではなく...

読書日記「水底の女」

 早川書房。レイモンド・チャンドラー。 村上春樹の新訳によるチャンドラーのマーロウものの長編の最後である...

読書日記「外連の島・沖縄-基地と補助金のタブー」

 飛鳥新社。篠原章。  沖縄に補助金がどれだけ支払われているか、基地に関してどのような歴史的・政治的背...

舌をペロリと出すワン
イメージ

 舌をぺろりと出している小次郎(二代目)である。 12月も少しずつ押し詰まってきましたが、頑張っていきま...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ