コラム

 公開日: 2015-05-20 

弁護士特約の不払い

 弁護士特約を利用して交通事故の依頼を受けることが多いが、最近は保険会社がこちらの見積に難癖をつけてくることが多くなった。
 保険のパンフレットでは、「弁護士の費用を出せます」ということが書いてあるのだが、実際のところで支払を渋るのは、広告的にも問題だと思うのである(不当表示ではないかと思う)。
 私の事務所は基本的に日弁連と保険会社とで協定を締結している基準で請求しているので、文句をつけられる筋合いはないのだが、なんやかやと言ってくる。

 先日も無茶苦茶なことを言って費用を減額しろと言ってくるので、担当者限りの意見なのか会社の意見なのか明らかにせよと言っておかしい点を山ほど指摘したところ、担当が変わり、「申し訳ございません。あの担当がおかしいんです。」ということになって費用を認めてもらった。
 しかし、こういう文章を作成するのも手間である。
 私はおかしい対応をされたら担当限りのこともあるだろうし、それで押せる弁護士にはそうして減額させようとしているかもしれないので、とことんやり合うことにしている。
 ただ、中にはそのまま保険会社の意見で低廉な費用でやっている場合もあるのではないかという危惧を抱いている。
 依頼者にも説明はする。こういうことをしていると、「事故にあっても安心できない」となって、その保険からよその保険に契約者が流れてしまうと思うのであるが、どうであろう。
 ネット社会なので、「あの保険会社は弁護士特約の支払渋いらしいよ」などという情報も流通してしまうかもしれない。
 中には弁護士の考えを尊重して何もいわない保険会社もあるのである。

 どこの保険会社がどうとはいえないが、事務所で定期購読している自保ジャーナルなどを見ていると、過大請求だなあと思う事案が掲載されていることも事実である。
 しかし、証拠に基づいてやっている普通の弁護士からすれば、十把一絡げのように、すべての請求についてケチをつけられるとそのための労力を使うことになり、非常に面倒である。
 何とかならないものかと思う今日この頃である。

この記事を書いたプロ

中隆志法律事務所 [ホームページ]

弁護士 中隆志

京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL:075-253-6960

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決の事例

1、自賠責では後遺症が非該当とされ、損害保険会社から債務不存在(要するに保険会社側から賠償金の支払義務がないことの確認をする為の裁判)訴訟を提起されたが、判決...

弁護士費用について

 マイベストプロを見られた方は、初回相談料を無料にさせていただいております。 ご予約の際にお問い合わせください。 また、当事務所の3名は、全て法テラス(...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中隆志 なかたかし

多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい(1/3)

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さん...

中隆志プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

交通事故、離婚、遺言・相続で適切な対応は中隆志法律事務所へ。

会社名 : 中隆志法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL : 075-253-6960

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-253-6960

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中隆志(なかたかし)

中隆志法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

自賠責では非該当だったのに、裁判をして12級になりました

 事故後ずっと痛みがありましたが、自賠責の等級認定では「...

M
  • 30代/女性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
プロバイダーの一方的サービス取りやめは困るのだ

 このブログもニフティで開設しているのだが、最近、ニフティから突然のサービス取りやめの通知が突然来て困って...

読書日記12月6日

「代官山コールドケース」文芸春秋。佐々木讓。 17年前に被疑者死亡で解決したはずの殺人事件がえん罪で真犯...

師走

 師走に入ったが、経営者にとっては冬期賞与を支払わなければならず(思えば賞与は修習生の時の2年間と、その後...

インフルエンザの予防接種

 今年も受けたのである。 40歳を超えてから、受けないその冬は必ずかかるというジンクスがあるためである。...

新しいオモチャと寝るワン
イメージ

 新しいオモチャと寝ている小次郎(二代目)である。 初代小次郎は、オモチャを買ってあげても、気に入らない...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ