コラム

 公開日: 2016-02-19 

続・物に淫する

 前にも書いたのだが、司馬遼太郎氏はあれだけの歴史作品を書かれたが、甲冑や刀などの古美術品は一切持たなかったということである。物に淫してはいけないというのがモットーであったということである。
 古書は山ほど買い込んでおられたようだが、それは淫するというよりは、もちろん趣味的なところもあっただろうが、司馬氏の職業小説家として必要だから買われていたものと思われる。
 小説は虚構ではあるが、歴史を書くときに史料から外れる訳にはいかないため、どれだけの史料を読まれたのかとも思うし、「全てが虚構なのだろう」と思いつつ読んでいくと、実は少しの史料に基づいて整合性が保たれていたりして驚嘆させられることがある。

 私は常々、少しお金を持った弁護士が高級外車に乗ることに対して批判的である。私自身が自動車に興味がないこともあるが、車は道具であり、走ればよいのであって、日本車が安価でもあり、性能もいいのだからそこそこの日本車でよいではないかと思っている。
 サッカーに自動車で行くと、みすぼらしい自動車で驚かれることがあるが、自動車にお金をかけるのは愚の骨頂であるというのが私の考えである。

 報道によると、清原氏(有罪が確定するまでは無罪推定されるので)は稼いだ50億の生涯年俸を全て使ってしまったということであるが、これが真実だとすると、何とも計画性がないことだと思う。報道によると、フェラーリや高級外車を次々と購入していたようであり、真実だとすれば何とも無駄なお金の使い方をしたものである。

 その一方で、私は書籍にお金をかけることは司馬氏と同様、全く問題がないと思っている。仕事上、様々な分野の知識が必要であるし、弁護士法も深い教養の保持を求めているからである。私には品性がないのが問題であるが。。。

 一時期万年筆の蒐集に凝っていて、あれは「物に淫して」いたと自分でも思うのであるが、メモを取ったり相当酷使するため、万年筆は次々に壊れていっており、今後の弁護士人生で使うと思えば、まあ仕事道具と思うと、かろうじて物に淫していないと弁明できるかもしれない。ボールペンでいいではないかといわれるかもしれないし、真実をついているところもあるが、慣れてくると万年筆でメモを取る方が圧倒的に速いのである。
 
 と言い訳をして、2月もあと10日である。
 今年の1年もこうして早く過ぎていくようである。

この記事を書いたプロ

中隆志法律事務所 [ホームページ]

弁護士 中隆志

京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL:075-253-6960

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決の事例

1、自賠責では後遺症が非該当とされ、損害保険会社から債務不存在(要するに保険会社側から賠償金の支払義務がないことの確認をする為の裁判)訴訟を提起されたが、判決...

弁護士費用について

 マイベストプロを見られた方は、初回相談料を無料にさせていただいております。 ご予約の際にお問い合わせください。 また、当事務所の3名は、全て法テラス(...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中隆志 なかたかし

多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい(1/3)

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さん...

中隆志プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

交通事故、離婚、遺言・相続で適切な対応は中隆志法律事務所へ。

会社名 : 中隆志法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL : 075-253-6960

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-253-6960

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中隆志(なかたかし)

中隆志法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

夫から自由になれて本当によかったです。

 別居していた家族もかえりみず、お金も入れてくれない夫で...

S
  • 40代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
インフルエンザの予防接種

 今年も受けたのである。 40歳を超えてから、受けないその冬は必ずかかるというジンクスがあるためである。...

新しいオモチャと寝るワン
イメージ

 新しいオモチャと寝ている小次郎(二代目)である。 初代小次郎は、オモチャを買ってあげても、気に入らない...

水あれこれ

 売っている水だが、当然のことながらみなそれぞれ味が違う。 私は「いろはす」「六甲の水」も飲むことがある...

真田紐

 真田幸村が考案したという伝承がある真田紐であるが、現在は実用に使われることが少なくなってしまったため、作...

鞄の取り違え予防対策

 鞄の取り違えを一度されたこともあるし、人と同じものを持つのは嫌いなので、まず取り違え予防対策として、人と...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ