コラム

 公開日: 2010-05-19 

慢心した頃に失敗する


弁護士になって1年くらい経つと、自分で解決出来た事件も出てきて、ある程度自信がついてくるものである。この頃に、「自分もたいしたもんじゃないか」と思って慢心することが多い。失敗はこの慢心した頃にやってくる。成果が自信につながることは当然であるが、過信や慢心はいけないのである。ことに、弁護士をして1年程度であれば、どうしても経験上足りないところがある。これを補うのが熱意であったり調べたりすることであるのに、慢心してしまうと補うべきところが空いたままになる。

自分が出来ると思って依頼者に偉そうになったり、法律家の世界では当然であるからとして丁寧な説明をしなくなったり、事件の話を全部聞かずに、「こういうことでしょ」と決めつけて話を聞かないとか、依頼事件についていい加減に聞いて考えているために、事件を進めていくうちににっちもさっちもいかなくなったりするのである。実際、若手弁護士から「こんなことを言われた」とかで、カウンセリング的な相談をすることもある。そうした相談のあと、その人の言動を見ていると、「慢心しているな。」と思えることが多いし、「失敗しなければいいけどな」と思う。

私自身、慢心して失敗すると、その失敗によって慎重に行こうとする→事件がうまくいく→また慢心する→失敗して反省→またうまくいく→慢心する…の繰り返しであるので、これは自省の意味を込めている言葉である。

 失敗といっても、リカバー出来るようなものであればよいが(私は今までリカバー出来る程度の失敗しかしていない。そういう意味では失敗ではないのかも知れないが)、そうでない失敗をしたら取り返しがつかない。
 おごった心から、懲戒や刑事罰を受けて、弁護士資格を失った人もいる。

 また、自分では出来ていると思っていても、周囲の弁護士からしたら、「アイタタタ」「あいつ痛いわ~」という人もいる。

 弁護士も自信が過信や慢心になっていないか日々自省することが大事である。

この記事を書いたプロ

中隆志法律事務所 [ホームページ]

弁護士 中隆志

京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL:075-253-6960

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決の事例

1、自賠責では後遺症が非該当とされ、損害保険会社から債務不存在(要するに保険会社側から賠償金の支払義務がないことの確認をする為の裁判)訴訟を提起されたが、判決...

弁護士費用について

 マイベストプロを見られた方は、初回相談料を無料にさせていただいております。 ご予約の際にお問い合わせください。 また、当事務所の3名は、全て法テラス(...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中隆志 なかたかし

多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい(1/3)

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さん...

中隆志プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

交通事故、離婚、遺言・相続で適切な対応は中隆志法律事務所へ。

会社名 : 中隆志法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL : 075-253-6960

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-253-6960

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中隆志(なかたかし)

中隆志法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

暗闇に光を見いだした気持ちでした。中事務所に依頼して本当によかったです。

 高次脳機能障害を負い、これからどうしていこうか途方にく...

M
  • 60代以上/男性 
  • 参考になった数(2

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
読書日記「黄砂の籠城」

 講談社文庫。上下巻。松岡圭祐。 義和団の乱の際に、各国の公使館が義和団に狙われる。4000人の人命を守...

ボールは渡さないワン
イメージ

 ボールは渡さないとして、なぜか笑顔の小次郎(二代目)である。 みんなこんな人ばかりであったら、世の中...

満員電車

 通勤の際にはある程度空いている電車に乗るようにしている。 早く行かないといけない時には、空いている電車...

読書日記「開国」

 幻冬舎文庫。津本陽。 平成8年頃の作品であり、私が弁護士になった頃の作品である。 主人公を決めず、開...

ボール投げてもらうの待ってるワン
イメージ

 どうしても遊んで欲しい時はこっちの手を前肢でカシカシとして「かまえ」という小次郎(二代目)であるが、時...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ