コラム

 公開日: 2010-07-30 

過払い金返還


だいぶ前にも書いたと思うが、貸金業者の貸付利率は、利息制限法という法律に大きく違反して貸し出されているので、これまで支払いすぎた利息は元本にその都度組み入れることが出来る。
そうすると、長期間にわたり支払っていれば、既に「支払う必要がない」場合もあるし、過払い金を取り返すこともあり得るのである。

 私が弁護士になった頃には、過払い金返還請求をしている人は希であったし、利息制限法を貸金業者に主張している弁護士も少なかった。ベテランの先生に利息制限法のことを話ししても、「え?貸金業者には利息制限法って主張できひんのと違うのか?」などという人もいたのである。

 今は利息計算のソフトが無料で配布されたり(私も1つ作って弁護士会で配布されていた。今も私が作ったもので計算している人もいるようである)、市販されているので、パソコンを叩けばよいだけとなったが、表計算ソフトがなかった時代には、これを手で計算していたのだから、中々利息計算で引き直すというのは普及しなかったのだろう。
 私は弁護士になって2年目くらいの時に、これではいかん、消費者金融天国だと思って、表計算ソフトを作って弁護士会で配布し、講義もしたのであったが、当時はあまり利息制限法での計算はメジャーではなく、よく消費者金融と電話で大げんかしたものである。
 当時はよく「利息制限法は認めない」などと言われたりもしたが、今はそんなことをいう業者もいなくなった。

 ただ、時々相談に行くと、「新聞で見ましたけど、私もグレーゾーン金利を支払っていました。過払いになってないかと思いまして」というので、いつ借りたのかを聞くと、「1年前」で、残債務はまだ「100万円ある」と言っていたりする人がいる。
 足し算引き算をしても、まだ10万円くらいしか返していないのに、100万円の元金が過払いになる訳ないやろうとげんなりすることがあるが、消費者金融の被害が減少すれば減少したで、どこかで消費者を食い物にする輩は出てくる訳で、中々戦いは終わりそうにないのである。

この記事を書いたプロ

中隆志法律事務所 [ホームページ]

弁護士 中隆志

京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL:075-253-6960

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決の事例

1、自賠責では後遺症が非該当とされ、損害保険会社から債務不存在(要するに保険会社側から賠償金の支払義務がないことの確認をする為の裁判)訴訟を提起されたが、判決...

弁護士費用について

 マイベストプロを見られた方は、初回相談料を無料にさせていただいております。 ご予約の際にお問い合わせください。 また、当事務所の3名は、全て法テラス(...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中隆志 なかたかし

多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい(1/3)

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さん...

中隆志プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

交通事故、離婚、遺言・相続で適切な対応は中隆志法律事務所へ。

会社名 : 中隆志法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL : 075-253-6960

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-253-6960

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中隆志(なかたかし)

中隆志法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

夫から自由になれて本当によかったです。

 別居していた家族もかえりみず、お金も入れてくれない夫で...

S
  • 40代/女性 
  • 参考になった数(0

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
読書日記12月6日

「代官山コールドケース」文芸春秋。佐々木讓。 17年前に被疑者死亡で解決したはずの殺人事件がえん罪で真犯...

師走

 師走に入ったが、経営者にとっては冬期賞与を支払わなければならず(思えば賞与は修習生の時の2年間と、その後...

インフルエンザの予防接種

 今年も受けたのである。 40歳を超えてから、受けないその冬は必ずかかるというジンクスがあるためである。...

新しいオモチャと寝るワン
イメージ

 新しいオモチャと寝ている小次郎(二代目)である。 初代小次郎は、オモチャを買ってあげても、気に入らない...

水あれこれ

 売っている水だが、当然のことながらみなそれぞれ味が違う。 私は「いろはす」「六甲の水」も飲むことがある...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ