コラム

 公開日: 2012-11-01 

武田信玄1

 武田家は戦国時代の戦国大名であるが、出自が高貴であり(清和源氏である)、守護大名であったので、織田信長などの出来星大名とは家系という意味合いでは釣り合わない。
 武田信玄を描いた作品としては、新田次郎の武田信玄がもっとも有名であろう。

 武田信玄は仏門に帰依してからの名であり、本名は武田晴信である。
 武田信虎がその父であり、父を追放することで甲斐の国主となった。甲斐は今の山梨県である。弟は武田信繁であり、極めて有能な武将であった。後に、この弟は川中島の戦いで戦死する。

 晴信が信虎を追放する理由となったのは、信虎が晴信を疎んじ、優秀な弟の信繁を跡継ぎにしようとした為であり、かつ、信虎は妊婦の腹を割くなど悪逆が耐えなかったことから、国人侍が、信虎を盟主としていただくことを潔しとしなかった為であるなどと言われている。
 信虎は相当勇猛な人であったろうが、国侍としてはあまり盟主が勇猛に過ぎるのも困ったことであったろう。勇猛すぎる盟主はしばしば内政をおろそかにするし、戦争ばかりでは国人侍としても息をつく暇もなかったであろう。
 晴信はどちらかというと幼少の頃から愚鈍に見えたということであるから、多少愚鈍な方が盟主としていただくのには適すると考えた国人が居たとしてもおかしくはない。
 その意味で、私は妊婦の腹を割いたというのは、晴信がクーデーターを起こしたことを正当化するために、ねつ造されたのではないかという疑いを持っている。
 なにしろ情報が今のように流通している時代ではないから、今よりもなお情報をねつ造することは容易であったであろう。
 ただ、後に孫である武田勝頼も、罪人を釜ゆでの刑にして罰するにあたって罪人の家族にその釜の火を焚かせたというような事実からすれば、罪人に対する見せしめで行ったことかも分からない。
 信虎は、今川家に軟禁されるが、今川家としては、愚鈍といわれる晴信が甲斐の国主となった方が、色々と有利であり、場合によれば属国にできると考えていたというようなところもあるであろう。

この記事を書いたプロ

中隆志法律事務所 [ホームページ]

弁護士 中隆志

京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL:075-253-6960

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
解決の事例

1、自賠責では後遺症が非該当とされ、損害保険会社から債務不存在(要するに保険会社側から賠償金の支払義務がないことの確認をする為の裁判)訴訟を提起されたが、判決...

弁護士費用について

 マイベストプロを見られた方は、初回相談料を無料にさせていただいております。 ご予約の際にお問い合わせください。 また、当事務所の3名は、全て法テラス(...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
中隆志 なかたかし

多重債務や犯罪被害、交通事故被害に苦しむ人々を法律によって救いたい(1/3)

 「法律を知らないがために不利益を被っている人々を守りたい」。インタビューの冒頭、弁護士の中隆志さんは淡々とした口調ながらも熱い思いを語ってくれました。京都市営地下鉄「京都市役所前」駅から歩いて約5分のところに中隆志法律事務所を構える中さん...

中隆志プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

交通事故、離婚、遺言・相続で適切な対応は中隆志法律事務所へ。

会社名 : 中隆志法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区二条通河原町西入榎木町95-1 延寿堂第2ビル5階 [地図]
TEL : 075-253-6960

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-253-6960

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

中隆志(なかたかし)

中隆志法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声

自分一人では、離婚出来なかったと思います

 妻との離婚の協議が全く前に進まないため、知人に紹介され...

Y
  • 50代/男性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
町中にて

 人のポーズというか、仕草は大事であり、スマホや携帯電話を耳にあてて話をしていると、「電話で話しをしている...

読書日記「ニホンオオカミは消えたか?」

 旬報社。宗像充。 ニホンオオカミは絶滅したというのが一般的認識であるが、生き残っているという目撃談や...

身体もフワフワだワン
イメージ

 普段は服を着ているので分からないのだが、服を脱ぐと身体もけっこうフワフワな小次郎(二代目)である。 ...

お盆休みについて

 毎年、お盆は休まれるのですよね、と依頼者から聞かれるが、独立してから事務所はお盆の間もずっと空いている。...

読書日記「イブの迷宮(上)(下)」

 竹書房。ジェームズ・ロリンズ。 Σフォースというアメリカの秘密機関の活躍を描くシリーズの最新作であるが、...

コラム一覧を見る

人気のコラムTOP5
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ