コラム

 公開日: 2015-09-23  最終更新日: 2018-04-15

ズボン、スラックス、パンツ、トウラウザーどれが本当なの!


結局、みんな同じ。

Jupon    (仏)主に男の下衣(本来はペチコートの意味)
Slack Water (米)男女共の緩いズボン
Trouser   (英)ズボン・半ズボン
Pants     (英)下穿きの総称・ ズボン 

その国又は年代によっていろいろな言葉で言われていますが、結局、みんな同じなのです。
スーツの下衣をズボンと言ったり、単品をスラックスやパンツ言うことがあります。
ちなみに、一般的はトラウザーズはあまり使いませんね。一部の業者が使っている程度です。

スーツスタイルのズボン。セパレーツのスラック。

上下が同じ素材(生地)で創られている、スーツ。
ジャケットとスラックスが違う素材や色柄のセパレーツ。

いずれの場合も、上着(ジャケット)とのスタイルバランスを引か立てるのが、ズボン(スラックス)なのです。
腰周りの、フィット感。タックの本数やタックの向き。
裾のシングルまたはダブルやフロントの折り目線の状態。
そして、何より履き心地が良い、見た目の美しさが要求されます。

ズボン(ここではズボンと呼びます)の前ヒダ

フロントの前ヒダを「タック」と言います。
ウエスト回りとヒップ周りの差寸を調整するのに付けます。
前折れと後ろ折れがあります。

ノータックは前身にゆとりを極力すくなくしますので、シンプルにスマートに見えますが、ポッコリお腹はかえって目立ち窮屈感は否めません。

ワンタックは少しゆとりを付けて動きやすくします。

ツータックはゆとり多く座っても楽なようになります。
座った状態の仕事が多い方や肥満気味のかたにお勧めです。
ソフトスーツが流行ったときはスリータックもありました。

ちなみに後ろ身はウエストよりヒップにかけて、ダーツを入れてヒップラインをきれいに見せるように創ります。

特に夏場、クールビズではズボンが目立ちますので、スリムに見えるワンタックやノータックがお勧めです。


ズボンの裾のシングルorダブル?

裾は本来シングルでしたが、20世紀初頭に雨で裾が濡れたので、折り込んで捲ったのが起源と言われています。
それを恰好よくオシャレになったのが現在のダブルとなったようです。

礼装はすべてシングルに仕立てます。
それも、前裾にカットを入れ、前後差を大きくします。
裾の前が靴の甲に少し当たり、後ろ裾は踵を包む「モーニングカット」に仕上げます。

ただ、カットを入れたことにより、後日丈を伸ばすことはできません。
弊社では裾にスレキと言う、綿の薄い芯を付けますので、カットを少なくして表地をこのスレキに千鳥掛けすることでモーニングカット仕上げていますので、少々の補正は可能です。

ちなみに、モーニングやディレクタースーツの縞のズボンのことを「コールズボン」と呼びます。コールスラックスとは言いません。

裾の折り返しのことを、ダブル、カブラ、カフ、カフス、マッキンといいます

オーダーの職人さんは主にカブラ。アメリカではカフorカフス。最近は百貨店や一部のお店ではマッキンと呼んでいるようです。
「マッキン」アメリカ25代大統領のウイリアム・マッキンにちなんでいるとか・・・
ダブルの場合、折り返しの幅は平均は3.5センチか4.0センチですが、2.5センチや4.5センチもオリジナルなオシャレをお勧めしています。

ズボン丈にも注意を

ズボン丈も短すぎて、靴下がニュッと覗いていたり、長すぎて道路掃除をしないでください。
適切な長さは、前裾が靴の甲に乗って少し曲がる程度。後ろ丈が靴の踵を包んで床から1センチ程度上がるぐらいがちょうどよい思います。

裾幅は最近の若い方は20センチ前後ですが、22~24センチでも良いと思います。
一時期パンタロンが流行った時は裾幅30センチもありました。

※ジャケットを脱ぎ、スラックススタイルになると、前の折り目やベルト、靴が目立ちます。
ジャケパンスタイルのいろいろはこちらを参考にしてください。

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