コラム

 公開日: 2015-11-18 

客間・ゲストルームの位置の注意点

客間・ゲストルームの位置と動線

客間・ゲストルームを考える際、大切なことはいくつかありますが、重要なことは、その位置と動線を考えることです。

まず位置に関しては、お客さまをお迎えするのですから、日当たりのいい場所、庭がきれいに見えてくつろげる場所、そういった場所が最も目的にかなった位置になるでしょう。

次に動線です。お客さまをお迎えして客間にご案内する動線と、家族のプライベートな動線が重ならないように工夫します。

家族のプライベートな動線とは、リビングやダイニングから家族の寝室、浴室などへの動線です。この点への配慮を怠ると、客間が浴室・洗面所の隣にあり、お客さまが泊まる時、入浴や洗面に気を使う、お客さまのほうでも同じく気を使うということが起きてしまいます。

客間・ゲストルームをつくる際、その位置と動線について十分に考えましょう。 

将来、親と同居する可能性がある方

親と同居する可能性がある方は、客間をそなえておいたほうがいいでしょう。将来、そこを親の生活の場にすることができます。

この場合も、上に示したように位置、動線を考えておくと同居後、お互いがストレスを感じることなく生活することができます。

出入り口が廊下に面している方が、プライバシーを守ることができますが、リビングと続き間になっている間取りでも、廊下側に出入り口を設けておくと、将来リビングとの間を仕切って完全な個室として使えます。

同居するまでは、フリースペースとして家族の団らんの場に使うこともできますし、仏間として使う例も見られます。

京町屋のこころ

むかしの京町屋の敷地は、間口が狭く奥行きが長い「うなぎの寝床」と呼ばれるものです。
表通りに店の間、それから「通り庭」に沿って台所、奥の間と続きますが、玄関から奥に行くほどプライベートの要素が強くなります。

台所には「嫁隠し」と呼ばれる衝立があり、これ以上奥へは親しい人でも家の人の許可なしに入ってはいけないという暗黙のきまりがありました。

そして、一番奥にある部屋は表の喧騒から逃れられる空間であるため、客間としても使い、お客さまをもてなしました。

その際、お客さまのプライバシーは「嫁隠し」で守られます。京町屋の設計を現代の家に無理に持ち込む必要はありませんが、そのお客さまをもてなす心は、今も変わらずに持っていたいものです。

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株式会社ローバー都市建築事務所 京都オフィス [ホームページ]

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