コラム

 公開日: 2016-01-18 

親が亡くなった後の二世帯住宅 減築という考え方

減築という考え方

「減築」という言葉をご存じでしょうか。

1階の使わなくなった部屋をなくし、そこに庭をつくる、2階建の2階部分をなくし平屋にする─つまり、いまの暮らし方に合わせて住まいをコンパクトにリフォームすることです。

「減築リフォーム」という言い方もあります。二世帯住宅でご両親が亡くなったあと、家の「減築」を考えるのもいいでしょう。減築にはさまざまなメリットがあります。
その主なものをご紹介しましょう。 

減築のメリット1:安全面

減築のメリットとして、大きなものに「耐震性」の向上があります。

家は軽くなれば耐震性が高まります。たとえば2階建てを平屋に減築し、その際あらためて家の耐震工事を行い、耐震性の向上を図る例も多くあります。

また、日頃使っていない部屋が複数ある家は、防犯面で不安があります。そこが防犯上の死角になる場合があるからです。減築で不要な部屋を整理することで実際の生活面での安心、また、心理面での安心も得られます。

もう一つ、日頃使わない部屋は通気がないため、傷みやすく、家全体へ影響することがあります。不要になった部屋を思い切ってなくしてしまう減築を行なうことで、日々の生活や家そのものに安全、安心をもたらすメリットがあるのです。

減築のメリット2:居住性など

減築には、居住性の面でのメリットもあります。

敷地いっぱいに建てた家を減築することで、近隣に建つ家と距離をつくり採光や風通しをよくすることができます。

減築でできたスペースで、家庭菜園やガーデニングを楽しむということも可能になります。

採光については、不要になった2階の部屋をなくし、新たに吹抜空間をつくり明るい光を取り入れるという例もあります。

また、部屋の数が少なくなることは、掃除や手入れなど家の管理を楽にすることにつながります。

減築によって、楽しみや暮らしやすさを、自分たちに合わせてつくりだすことができるわけです。

減築は、家をコンパクトにすることによるメリットが多いわけですが、不要になったスペースを使って、たとえば、手狭だったリビングを広く、くつろぎやすいものに変えるということもできます。

また、経済面のメリットとして、固定資産税は延べ床面積で変わるわけですから、家をコンパクトにすることで固定資産税が安くなるということも、メリットとしてあげることもできます。

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一級建築士 野村正樹

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