コラム

 公開日: 2016-11-08 

労働時間制度について

労働時間制度シリーズ第3弾

 労働時間制度に関する記事もこれで3回目となりました。
 第1回から労働時間制度についてお伝えさせて頂いておりますが、労働基準法32条で定められている労働時間制度は、社会の多様化に即して柔軟な制度が設けられています。
 厚生労働省の調査によると、前回ご紹介した変形労働時間制の内1年単位のものを採用している企業は30.6%、1か月単位のものを採用している企業は20.3%に上るそうです。
 このように、変形労働時間制を採用している企業は、50%を超えています。
 今回は、労働時間制度のうちのフレックスタイムについてご紹介させていただきたいと思います。
 フレックスタイム制(労基法32条の3)とは、それぞれの日に何時から何時まで業務をするかを従業員の自由に任せる代わりに、1週40時間・1日8時間の法定労働時間を超えても、清算期間における法定労働時間の総枠を超えない限り時間外労働とならないとする制度です。通常は、出退勤できる時間(フレキシブルタイム)が定められ、全員が必ず出席すべき時間(コアタイム)が定められる場合もあります。
この制度を採用することで、従業員は出退勤時間を自由に決められることで従業員のワークライブバランスに貢献でき、ひいては企業の生産性向上につながると言われています。
 もっとも、出退勤時間が自由になるため、従業員間のコミュニケーションに時間が減ったり、チームメンバーがいないために作業効率が落ちたりするという弊害も考えられます。
 実際、伊藤忠では、一時期フレックスタイム制を採用していましたが、2012年には廃止しています。また、厚生労働省の調査でも、全体の導入率は4.3%に留まるそうです。
フレックスタイム制では、どのように内容を策定するかも重要ですが、どのように運用していくのかがとても大切です。運用の方法によって、会社の創造性・生産性を向上させる労働時間制にもなりますし、逆も状況になってしまうこともあり得ます。
このようにフレックスタイム制は、導入に際しては自社の実態に即しているかを運用面まで含めてよく検討する必要があります。
また、導入に際しては、就業規則の変更(策定)、労使協定の締結等などの手続きも必要となってきます。
 もし、このようなフレックスタイム制にご興味のある方は、弁護士にご相談ください。フレックスタイム制を導入すべきかどうかも含めて、会社の実体に即した労働時間制のご提案をさせて頂きます。また、フレックスタイム制の運用についても、ご対応させて頂きます。

この記事を書いたプロ

坂口俊幸法律事務所 [ホームページ]

弁護士 坂口俊幸

京都府京都市中京区東洞院竹屋町下ル三本木5丁目470番地 竹屋町法曹ビル [地図]
TEL:075-256-0525

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
弁護士の坂口俊幸さん

20年以上の社会経験を活かした企業の相談、経営支援に取り組む弁護士(1/3)

 新聞社や商工会議所にも近い、京都市中京区。弁護士の坂口俊幸さんがここに拠点を構えたのが51歳のとき。それまでは金融機関に24年間勤務していました。 そんな坂口さんの大きな特徴は、豊富な人生経験と金融機関で培った会社を見抜く力。このスキル...

坂口俊幸プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

銀行での中小企業融資経験を踏まえた経営問題解決

事務所名 : 坂口俊幸法律事務所
住所 : 京都府京都市中京区東洞院竹屋町下ル三本木5丁目470番地 竹屋町法曹ビル [地図]
TEL : 075-256-0525

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-256-0525

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

坂口俊幸(さかぐちとしゆき)

坂口俊幸法律事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
ランチタイムセミナー「想いを実現する事業承継」
イメージ

昨日は京都新聞が運営するマイベストプロ京都の主催でランチタイムセミナー講師を勤めさせて頂きました。講演内...

[ 企業法務 ]

円滑な事業承継、民事信託の活用

後継者候補はいあるが、まだ十分に成長しておらず会社運営を任せるのはまだ早いとおもっている方はたくさんいるの...

[ 企業法務 ]

経営者からみた労働法の活用

企業経営するうえで労働法制について承知しておくことはとても重要なことです。解雇、残業代の未払いなど安易に...

[ 企業法務 ]

変形労働時間制について

労働時間制度シリーズ第2弾 前回は、会社の労働時間制度について、様々な制度があり、会社に適した労働時間制...

[ 企業法務 ]

電通社員の残業自殺と労働基準法上の残業時間の規定

最近、電通の新入社員の方が、過労を苦にして自殺してしまったという痛ましい事件がありました。この事件では、...

[ 企業法務 ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ