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伝統工法の利点を生かした町家の再生・改修、新築プランを提案する建築士(1/3)

冨家建築設計事務所 代表の冨家裕久さん

日本の伝統的な建物が持つ文化を後世に継承するために

 日本を代表する織物のひとつ、西陣織の織屋が並んでいた京都市上京区。その一角に「冨家建築設計事務所」を構える一級建築士の冨家裕久さんは、古都ならではの趣ある街並みを守っていきたいと考えています。「先人たちが育んできた風情や建物が持つ文化を後世に継承していくために、京町家や古民家の改修と再生に積極的に取り組んでいます。最近は、町家づくりの利点を生かした新築住宅のプランニングにも力を入れています」

 町家は、一軒一軒の間口が狭く奥に細長い造りになっていて、縦に3間続く間取りが主流です。「職住一体となっている家屋が多く、通りに面した表の間が店舗や客間、中の間は家族が寝食をするところ、庭に面した奥の間が一家の主の部屋として使われていました」

 日本の古い住宅は、各部屋が壁ではなくふすまや障子で仕切られているのが大きな特徴。間仕切りを開け放して大広間にしたり閉めて個室にしたり、空間をフレキシブルに使うことができます。この居住スタイルは、〝間取りのユニバーサルデザイン〟として現代にも活用できると冨家さんは言います。

 「○LDKといった個室の概念で空間を細分化するのではなく、リビングダイニングや子ども部屋などをワンルームとして捉えます。これにより家族が孤立せず、顔と顔を合わせてコミュニケーションを深めることができます。来客時には、寝室など見せたくないところの引き戸を閉めれば、パブリックスペース・プライベートスペースを確保できます」

<次ページへ続く>

【次ページ】 町家の良さを生かした新築プランで、施主の熱い思いを実現

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町家や古民家の良さを生かした、家づくりを行っています

事務所名 : 一級建築士 冨家建築設計事務所
住所 : 京都府京都市上京区一条通千本西入烏丸町373-12 [地図]
TEL : 075-204-4686

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冨家裕久(とみいえひろひさ)

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