コラム

 公開日: 2012-02-08  最終更新日: 2014-07-03

AURでの木部再生技術の実演会

私が参加している「AUR:建築都市保全再生機構」での活動の一つを紹介します。
京町家の奥庭などによくある板塀。
または雨ざらしになっている木部の保存再生について塗料という観点からの
試験を行いました。

町家の奥庭にある古い板塀

木造建築の弱点のひとつである「雨」に対する対抗措置として
新築の場合は屋根・庇などから設計手法にてなるべく「雨」を避けることができるが
古い木造建築で意匠性の良いものなどの場合で、コスト面や周辺状況により改良できない
場合では、設計手法による解決が、出来ないことも出てきます。
メンテナンスや保守性といった視点での木部の維持にはどのような処置法が選択できるか。
その場合、耐水・撥水系の塗料で保護することも選択肢のひとつであろう。
塗装作業中
今回参加して頂いたメーカーは三社
株式会社デフテックのナノコンウッド
アルブルインクのオスモ
日本エンバイロケミカルズのキシラデコール
それぞれ木部の保護塗料として開発されているもので撥水性のある塗料です。
まずは、年季の入った板塀に塗装を加えていきます。
事前に下地処理や清掃をおこないその上から各社決められた範囲を塗装していきます。
また無塗装部分も残して、経年変化を観察していこうという試験です。

新しい、木材での試験

また、風食のある木部だけではなく、新しい木部の経年変化の試験も同時に行うために
杉・桧・米栂・米松 の4種の材をテーピングで分割し
無塗装部分を残し、それぞれのエリアに塗装を施します。
写真ではわかり難いですが、木材表面の浸透具合や乾燥具合などそれぞれに特徴がみられした。

これから数年一定の外部環境下での劣化速度を検証していきます。


冨家建築設計事務所

この記事を書いたプロ

一級建築士 冨家建築設計事務所 [ホームページ]

一級建築士 冨家裕久

京都府京都市上京区一条通千本西入烏丸町373-12 [地図]
TEL:075-204-4686

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
冨家建築設計事務所 代表の冨家裕久さん

伝統工法の利点を生かした町家の再生・改修、新築プランを提案する建築士(1/3)

 日本を代表する織物のひとつ、西陣織の織屋が並んでいた京都市上京区。その一角に「冨家建築設計事務所」を構える一級建築士の冨家裕久さんは、古都ならではの趣ある街並みを守っていきたいと考えています。「先人たちが育んできた風情や建物が持つ文化を後...

冨家裕久プロに相談してみよう!

京都新聞 マイベストプロ

町家や古民家の良さを生かした、家づくりを行っています

事務所名 : 一級建築士 冨家建築設計事務所
住所 : 京都府京都市上京区一条通千本西入烏丸町373-12 [地図]
TEL : 075-204-4686

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

075-204-4686

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

冨家裕久(とみいえひろひさ)

一級建築士 冨家建築設計事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
自然素材とは

 自然を感じる京町家こそ、自然素材を これまで、施工事例や内装における工夫を見てきました。ここからは、内...

[ 自然素材 ]

子育て建築士が考える 失敗しない間取り

 わが家の失敗例 ここで、現在子育て中の私の失敗談、成功事例についてご紹介いたします。新婚の頃は、6畳...

[ 間取り ]

ライフステージの変化に合わせた間取りの考え方

 ライフステージとは ライフステージとは、人間の一生において節目となる出来事、例えば出生、入学、卒業、就...

[ 間取り ]

赤ちゃんの目線で考える 間取りのユニバーサルデザイン

 赤ちゃんの成長と行動範囲の変化 大人にとって快適な空間が、必ずしも赤ちゃんや子供にとっても安全で快適な...

[ 間取り ]

間取りの変化 寝食分離から就寝分離へ

 従来の間取り 従来の間取りは、どのようなものが一般的だったのでしょうか。第二次世界大戦後、420万戸の...

[ 間取り ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ