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相続、遺言、成年後見。人生の節目をサポートする京都の司法書士事務所(1/3)

相続人全員が満足できる相続を。遺言には、感謝の気持ちを記してほしい
阪急電車上桂駅から徒歩約10分、西京区役所のすぐ近くにある田尻司法書士事務所。京都の景観に見合った和のたたずまいが印象的です。設立から20年以上の長きにわたって、所長で司法書士の田尻世津子さんは相続、遺言、成年後見など、誰もが一度は向きあう「人生の問題」に力を入れて取り組んでいます。
「人生を終えるとき、お金であれ、物であれ、人は必ず何かを残して旅立ちます。相続では、相続人全員が満足できる最善の相続の方法を目指します」。遺産については住んでいた家と土地、預貯金という場合がほとんど。必ずしも相続人全員で遺産を分けて相続することが最善ではないと田尻さんは言います。「遺産の家と土地に住んでいる人がいれば、その人が“住むところがなくなるかもしれない”という不安がなくなることを第一に考えます。住んでいる人が妻や夫であれば、通常その家は夫婦で築いてきた財産。夫婦の一方が亡くなれば、その相手に相続されるというのは相続人全員が受け入れやすい考え方です。また、そこに住んでいる人が子供や兄弟であれば、介護などに貢献している場合が多く、これも受け入れてもらえやすいように思います」
そして、そのためには遺言が必要だと田尻さんは訴えます。「理由があって特定の人だけに相続させるにしても、その理由がその人以外の相続人に伝わらなければ、後になって大きな悲しみやトラブルを生んでしまいます。私は付言事項(ふげんじこう)などを活用し、遺言者の思いを残すことをお勧めしています。遺言者の思いがわかれば、残された人も納得もできるはずですから。遺言は、単に財産に関する内容だけでは不十分であることもしばしば。感謝の気持ちを記すことが、遺言ではとても重要だと考えています」
遺産ばかりが取りざたされる相続・遺言ですが、「感謝の気持ちを伝えてほしい」との田尻さんの言葉から「残された家族にとって本当に大切なものが何であるか」に気付かされました。<次ページへ続く>
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